顔の見える仕事 インクデザイン合同会社
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ご応募ありがとうございました。
どこでも働けて、人に会わなくても完結してしまう。そんな仕事が増えています。
個々の働き方は変わり、人手もどんどん減っていく。変わりゆく時代の流れにおいて、これは仕方のないことかもしれません。でも、誰かの課題を一緒に解決し、共に一喜一憂できる関係性を築いていくためには、『顔が見えている』ことはとても大切なことです。
常に顔が見える位置で仕事をしていくのは、大変なことですがそんな関係を大事にしていきたい。そんな風に考えている会社こそ、これからの時代においては求められる会社なのかもしれません。
錦糸町駅から歩いて10分ほどの場所にあるコワーキングスペース co-lab 墨田亀沢。
1階で印刷会社を長年営むサンコーが運営するこのスペースには、多数のクリエイターたちが在籍しています。
『インクデザイン合同会社』は、このco-lab墨田亀沢に入居しているデザイン会社。主にWEBや印刷物などのデザインを手掛けており、企業のコーポレートサイトや企業ロゴ、IRといった企業向けのサービスを展開しています。
今回は、インクデザインでデザイナー兼ディレクターとなる方を募集します。
「今、私たちの会社はいわゆる『思春期』の状況になっていると思います。身体が大人になるために成長しているけれど、心がまだついていけてないような。創業時のひたすら前に突き進む感じとは違うフェーズにきていると思っています」
創業以来、最大の変革期であると話してくれたのは、代表の鈴木さん。
かつて15年ほど印刷会社に勤めていた経験を持つ鈴木さんは、紙よりもWEB需要の高まりが出始めた当時の印刷業界にいて、印刷にとらわれず、新しいことに挑戦しながら印刷業界の中でチャレンジしたいと感じていました。
会社の中ではなく、自らその想いを実現するため、よりよい世の中をデザインするをミッションに掲げ、2013年に『インクデザイン合同会社』を設立しました。
現在は、この想いに共感した仲間が8名となり、ますます成長を続けています。成長の一方で、組織体制や仕事の仕方にも変化が必要となってきました。
例えば、これまでは代表の鈴木さんを中心に、仕事の割り振りや調整が行われてきたものの、業務が拡大していくと全てをカバーすることは難しくなってきました。さらに、お客さまに提案をするためには、さまざまな判断をするデザインのセンスや知識、調整力が必要です。
創業から6年目を迎え、さらに会社として挑戦を続けるために、業務全体をマネジメントできる方の力を求めています。
すみだの仕事でインクデザインを取材するのは、今回で3度目。2名だった当時からは想像もできないほどの活気に溢れています。今の社内の様子や業務体制を少しだけ見学させてもらいました。
1日の始まりは、定期的な朝礼から。リモートで活躍している方もいるため、業務進捗などを共有したり意思疎通を図る大切な時間です。朝礼以降、18:30の定時までの業務スケジュールは、自分で組み立てていくことができます。
デザイン会社というと、夜遅くまで仕事をするタフな人たちが多いイメージを抱いている人もいるかもしれません。
しかし、この会社では多忙な時期以外は、むしろ残業をしないようにしています。子育てやそれぞれの事情を考慮し、業務効率を追求し残業を減らすことができています。
「デザイナーがデザイナーの仕事に注力できる環境をできるだけ整えたかったんです。シェアオフィスでは、来客対応やデザイン業務以外のところでカバーをしてもらえる環境があるのでありがたいですね」
やりたいこと、やるべきことにしっかり向き合うための環境づくりにおいて、効率化を意識するとより会社を押し上げることに繋がっていきます。シェアオフィスに入居している理由も、そこにあります。
また、スキルアップや自己啓発など積極的にさまざまなインプットができるようにと、年間5万円まで会社で支給をするといったユニークな制度も設けています。これは以前、会社のメンバーがとあるセミナーに出たことがきっかけなのだそう。
「自分の時間を有効に活用して、興味関心のあること、知りたいと思うことをインプットできる時間があると、どのような形であれ仕事に活かすことができる」と鈴木さんは感じ、会社としてひとりひとりの前向きな行動をサポートをすることにしています。
お客さまが抱える問題を解決するには、何を求めているのかの要望を汲み取り一緒に解決していかなければなりません。インクデザインが手掛ける仕事は、紙媒体やWEB媒体といったものが多いですが、解決の手段が紙やWEBだけに留まらないのは、お客さまによってさまざまな要望があるからです。
「仕事をするうえで『お客さまの顔がみえる』ということが、私たちインクデザインにとって大切にしたいこと。制作するうえでも、お客さまがどんなことに悩み、解決していきたいのかをしっかりお聞きし、私たちがその想いをデザインでアウトプットしたときに、どんなリアクションがあるのか。ただ単に作業をする存在ではありたくないし、お客さまと一緒に作り上げていきたいと思っています」
確実に伝えるべき情報発信はWed媒体、情緒的に伝えるのは紙媒体というそれぞれの特性を感じながら、お客さまにとってどのようなデザインが最適かを提案するインクデザイン。
『外部で使用するパワーポイントの資料作成のご依頼をいただくこともあるんですよ』という鈴木さんの話しに、デザイン会社が企業の資料づくりまで手掛けるのかと驚かされました。デザインには、困りごとを解決することや、何かの想いを伝えるうえで大切な役割があるということが伝わってきます。
デザイン業界では、どのようなデザインを学んできたのか、どのような先輩に師事してきたのかといったような点を見られていることは往々にしてあります。そのため、デザイン学校に通ったり、有名デザイナーのもとで経験を積むといったデザイナーとしてステップアップしていくスタイルが残っています。
しかしこの会社では、企業向けコーポレートツール制作など、いわゆるニッチな世界で挑戦することにこだわっています。その理由は、お客さまに寄り添う会社の姿勢、そしていいものを生み出そうとするデザイナーとしての想いの強さがあるからなのでしょう。だから、これまでの経験や実績ではなく、どれだけお客さまのことを考えられるかが重要です。
代表の鈴木さんは、業界でも珍しくデザインを独学で習得してきた方です。大学時代の授業で、AppleのPCであるMacを初めて触ったとき、「洗練されたPCのボディーや画面の中に広がるアイコンひとつひとつのデザインに衝撃を受けた」といいます。
このPCを使いたいと思った鈴木さんは『Macで働くことができる仕事はないのだろうか?』と仕事を探し、そこでデザイナーやパソコンでデータを作成し、実際に印刷物を作成するDTPという仕事の存在を知ることになります。
それがのちにデザイナーとして活動するひとつのきっかけになっています。
これらの経験により、誰かの解決になれることの楽しさに気づいたことで、鈴木さんの常に『面白いことをしていたい』という考えがつくられていったのかもしれません。その想いをインクデザインという会社の組織を通してカタチにしています。
「お客さまの顔が見える状態で、問題解決をしていくことに仕事の面白さを感じています。もちろん会社ですから、売上を意識することは大切です。しかし、クリエイターである以上は面白いと感じたことをやってみたり、新しいことをしたいと思ったことに取り組んでいってほしいと思うんです」
「そのとき個人ではできないことも、チームならば会社ならば成し遂げられる。そう思ってメンバーが行動できる環境をこれからも作っていきたいですね」
クリエイターの立場を理解できる鈴木さんだからこそ、働く仲間のことも推し量れる。よりよい方向へ組織を変化させていこうとする熱い想いが、今後どのような組織になっていくのか楽しみです。
今回の募集では、職人のようなデザインに注力をする人ではありません。
お客さまがどんなことに悩み、何を求めているのかを引き出し、課題解決のプロセスを作り遂行していける方を必要としています。
ともに働くメンバーが、デザインの仕事をしっかり遂行できるよう全体を見渡して調整も必要になってきます。
そして、課題をクリアしていく力を付けていかなければならないので、自身にとってもステップアップしていきたい前向きな想いを持って取り組んでいける人は、活躍できるチャンスになるはずです。
入社後は、デザイナーとして業務を行いながらスキルアップや知識のインプットをしていった後に、新しい事業などにも携わりながら、徐々にディレクターとしての活動をお任せするようなステップを考えています。
デザインでアウトプットすることにとどまらず、自社の価値をつかみ、デザインをビジネスとして捉えて幅広く活動できるゼネラリストとしての活躍を期待しています。
また、紙とWEBで仕事の進め方なども異なるため、デザイナーは両方を遂行することは難しく、知識はあっても実作業においてはどちらかの作業に集中します。
しかし、両方を手掛けるこの会社では、お客さまにとってより良い方法を提案することができる点に強みがあります。そのため、ディレクターという立場においては、双方の知識が求められます。
一方で、インクデザインという会社は、長期的なビジョンをあえて大きく設定していません。
もちろん会社を継続していくためには、利益追求は必要なこと。しかし、デザイナーを経験してきた鈴木さんとしては、自社のデザイナーたちにはお客さまの課題解決していく面白さや常に新しいことをやっていける環境で、のびのびとお客さまにとっていいと思えるものを制作していってほしいと願っています。
「少しずついただくお仕事が増え、仲間も増えありがたい状況にあります。そんな現状に満足することなく、これからも会社として常に前向きに『攻めの姿勢』で仕事を行っていきたいと思っています」
「やったほうがいいなと思うことは、できる会社でありたい。そのためにも、デザインをビジネスとして考え、仲間たちの特性を理解しながら業務が完遂できるようマネジメント力のある方が必要なんです」
では、現在のメンバーはというと、みな「アウトプットする能力が高く、素直で丁寧な仕事をする人たちです」と、鈴木さんはいいます。
社員の方たちにも、お話を伺いました。
産休明けで復帰したばかりという小山さんは、創業時からメンバーとしてインクデザインを支えてきた一人です。
「代表もお子さんがいて、子育ての大変さを理解してくれています。そのうえでデザインの仕事をしたいという、私の意思を尊重して無理なく仕事を続けられる環境を作ってくれています」
「今日みたいに出社して働くこともありますが、リモートでも仕事をすることができます。育児の大変さを理解してくれる職場環境があるのはありがたいですね」
最近では、インクデザインにとってこれまでなかった新しい取り組みとして、すみだの仕事の監修をうけて、茨城県に特化した求人メディア『いばしごと』を立ち上げました。鈴木さんが茨城県出身というということもありますが、二拠点で活動するという実験としても挑戦しています。
これにも『顔が見える仕事がしたい』という想いが形になっています。地方の企業が抱えている人手不足や、想いを伝えるプラットフォームがなかったことから、お客さまに寄り添い課題をよりよい方向へとデザインしています。
二拠点での活動を推進していこうとしているのは、それぞれメンバーの特性や働き方、やりたいことを生かしていきたいという想いがあるから。
主に紙媒体の担当をしている齊藤さんは、茨城県の筑波で芸術系の大学に通っていた経験があり、県内に友人も多くいます。デザイナーという肩書きではありますが、大学での学びも生かしつつ創作活動もしたいと思っていたことから、二拠点で仕事をすることに挑戦しようと思っているのだそう。
こうした多様なメンバーが増えたことで、インクデザインの活躍の場は、拡がっています。
鈴木さんもその点を尊重し、会社としても社員が二拠点で活動することにチャレンジをしてみたいと考えています。自社メンバーの想いに寄り添い、のびのびと仕事に取り組める環境づくりを大切にしています。
「当社のデザインの仕事をしながら、茨城県でさらに人脈を築くことができればより仕事の幅も拡がってくる。彼女のやりたい創作活動も、二拠点ならば実現できる可能性も高まる。それが、先々に当社の仕事にも生きてくる経験となるのではないかと思っています」
組織を進化させていこうとすることも、新たな事業や実験的に挑戦してみることも、『よりよい世の中をデザインする』というインクデザインのミッションの過程にあるもの。
そんな過渡期に、デザイナーとしてまたディレクターとして会社に関わることができるのは、自分の価値観や仕事観を改めて気づくきっかけになると思います。
ディレクターの経験がなくても問題ありません。
面白いことをしたいという想いや、たとえ困難なことがあっても乗り越え、新しい何かを得ようとする前向きな気持ちを持って誰かの課題解決をしてみたいという方は、インクデザインで挑戦してみませんか?