墨田のおもてなし 産業観光プラザ すみだ まち処
こちらの求人は募集が終了しました。
ご応募ありがとうございました。
自分が住む町や自分の好きな町を紹介する仕事をしたい。
そんな風に考える人が、墨田区には多いような気がします。
地元の方や日々の生活の中で吸収したことを、観光で来たお客さんに自分の言葉で伝える。都会でそんな仕事ができるのも、そういった意識の人が多いのも墨田区ならではなのかもしれません。
墨田区観光協会が運営する「産業観光プラザ すみだ まち処」で扱うものは全てが地元のもので、色んな墨田に溢れる場所です。
単にものを売る、サービスを提供するだけという場所ではなく、ここを訪れる人とコミュニケーションを図りながら、墨田区の良さを広めていくための特別な場所になります。
今回は、そんなすみだ まち処にある『茶屋』で、食を通して墨田区の魅力を伝えてくれる方を募集します。
産業観光プラザ すみだ まち処は、東京スカイツリータウン内にある東京ソラマチの5Fにあります。
イベントや物販、飲食、観光、伝統工芸といったものを通して、墨田区の良さを伝えるための施設として東京スカイツリー開業と同時にオープンしました。
施設内は、大きく分けてイベントスペース、インフォメーション、店屋、茶屋の4つの部門から構成されており、毎月区内の事業者さんが行うイベントや区内で作られる製品の販売、スイーツなどの飲食物の提供、町歩きなどの観光、職人さんによる実演といった様々な墨田が一度に楽しめます。
今回募集するのは、この中で食の部分を担っている『茶屋』になります。
茶屋は、休憩スペースを併設しており、この場で墨田区の美味しいものを味わうことができます。区内で人気のスイーツや食材を使っていることもあり、地元の方にも人気のスペースです。
また、墨田区銘品名店会に加盟しているお店の和菓子の購入もでき、区内の人気商品が一度に選べるとあってお土産やおもたせにも好評です。
茶屋での仕事は、大きく分けて2つの業務になります。
一つ目は、レジ打ちやお客様のご案内、テーブル清掃や食器の片付けといった茶屋全体を隈なく見て回る接客業務。
店内は、基本的にセルフサービスですが、年配のお客さんも多くサポートが必要になることもあります。特に土日などの休日は座れないほど混み合うこともあり、案内係を設け席を詰めてもらうように声掛けをしたり、椅子を移動するといったことも行います。
また、奥に併設されたオープンテラスも茶屋のお客さんが利用するスペースで、ここの清掃や点検も接客の仕事になります。
テラスは天気によって左右されることも多く、天気の良い日は混み合ったり、風の強い日は椅子が飛ばされてしまったりと、天候によって臨機応変な対応が必要なんだそうだ。
そして、もう一つの仕事が、キッチンでのオペレーション業務。
誰でも簡単に作れるようにマニュアル化されており、経験は必要ありません。ただ、本格的な調理はできないものの、細かな盛り付けが必要であったり、ワッフルに関しては一枚一枚焼いて提供をするこだわりよう。
また、季節限定メニューがあり、桜の季節には桜餅を出したり、相撲の場所中にはちゃんこ鍋を提供することもあり、スイーツだけを提供しているわけではありません。仕入れから調理までもここでこなしています。
「新しいメニューは、茶屋の中で考えることもあって、挑戦したい方には色々と案を出してもらうこともできますし、一緒に相談しながら作っていくことも可能です。」
と話してくれたのは、茶屋で働く海老原さん。
海老原さんがここで働くきっかけとなったのは、知り合いからたまたま募集のことを教えてもらって知ったそう。その時は墨田区には関わりがほとんどなく、地域のことも販売する商品のことも、何も分からない状態だったそうだ。
働いてみて、墨田区に興味は出ましたか?
「すごく出ました。売れ筋をお客さんによく聞かれるので、答えられないのは自分としてすごい嫌なので、町歩きしたりお店に行って食べてみたりしました。それがすごく美味しいんですよ。自分のお気に入りとかもできて。それに、実際に歩いてみて知れたこととかいっぱいあって、それによってお客様とお話していても共感できることが多くなるんですよね。」
海老原さんは、ここで働く前は接客業を10年してきたが、その後接客ではない仕事に2年ほど就く。その中で、やはり接客の仕事をしたいという気持ちが強くなり、ここでの仕事を選ばれたそう。
「接客をやっぱりやりたくなるんですよね。そっちの方が合ってるって周りにも言われますし。やりがいはそれぞれ違いますけど、接客していたことが自信にもなってますし、私には今の方が合ってるかなと。」
接客のやりがい、ここでのやりがいってなんだと思いますか?
「話すことですよね。地元の方もたくさんいらっしゃるので、自分が知った墨田の知識をお客様と共有できることが楽しいですね。」
お客さんは、家族連れが多い。水族館を利用した後に休憩で利用する方、レストラン街が混雑していて利用する方、外国人の方、そして地元の方。色んな層のお客さんが利用することで気をつけていることや、英語をはじめとした外国語が必要になることはないのだろうか。
「常連の方はかなりいらっしゃいます。決まった時間帯にいらっしゃる方も多いので、2回目、3回目の方には『いらっしゃいませ』じゃなくて『こんにちわ』で入るように私はしています。」
「英語に関しては、ジェスチャーであったり、単語が使えれば対応できます。本当に困った時には英語が使えるスタッフが茶屋にもいらっしゃいます。なので、その時はお願いしたり相談することもできるので、ぜんぜん使えなくても問題ありません。」
すみだ まち処の茶屋は、墨田区のことを紹介する施設でもあり、一般的なカフェやフードコートとは少し視点が違う。
例えば、メニューを見てみると、どの商品にも墨田区のゆかりのものが使われている。乳製品であれば明治乳業、チョコレートであれば丸源飲料、ビールはアサヒビールといった地元のものを使用し、その上で誰もが簡単に調理でき、形にできるもので考えられています。
「色んな方が関わってやっているので、ここから墨田を知ってもらうきっかけにならないといけません。ここで食べて『おいしいね。あ、これ墨田のものなんだ』って、ここで知ってもらってお店に行ってもらったり、装飾品に興味を持ってもらって職人さんのところに行ってもらって繋がっていくといいなと思います。」
扱っている商品は、毎日区内の業者さんが納品に持って来られる。そういった業者さんとのやりとりもスタッフの大事な仕事なんだそうだ。
「少なくなってきた商品などの電話注文をさせていただくといったやりとりはすごくあります。生菓子だとその日のうちに売らないといけないものもあるので、売れる数を考えて個数をいくつ発注しようかってことは、みんなで相談して決めています。」
現在、茶屋で働くスタッフは6人。平日は4人、土日だと5~6人という体制です。
海老原さんも採用された当初は、お客さんの質問に答えることができず、歯がゆい思いをしたこともあったそう。そんな時に強い味方となってくれたのは、まち処のオープン当初から茶屋で働くベテランの先輩従業員さんたちでした。
「私も思ったことを発信しやすい環境だったので、そこはするっとコミュニケーションが取れて、すごくやりやすい職場だなーと思いました。」
「ほんとに気さくな方たちばかりなので、あれもこれも教えてもらえると思います。ただ、いきなり色々と言われても困っちゃうと思うので、少しづつ段階を踏んでできるようになってもらえたらと思います。こちらはこちらで、フォロー体制をばっちり整えて迎え入れられるといいなと思います。」
一緒に働く方にはどんなことを求めますか?
「新メニューとか新しいことに対して、不安に思う方もいらっしゃると思うんですけど、私はとりあえずやってみます。商品が出るか出ないかはやってみないと分からないけど、やってみたらちょっと改良してみるってことができますよね。できないって言ってしまうとそこで終わってしまうので、私はやってみようスタンスでいます。」
「だから、一緒にメニュー開発とかもしたいので、何でもやってみようと前向きに取り組んでもらえたらいいですね。バイトからでもやる気があれば、社員にステップアップできる環境ではあると思いますし。あとは、やっぱり元気が良くて明るくて人と話すのが好きな愛想の良い方ですね。」
海老原さんの上司である影山さんにもお話を伺います。
今回の募集は、繁忙期や休みが重なる土・日・祝を中心に入れる方やお客さんがお茶をするピーク時間帯で働ける方を求めているとともに、幅広い業務に付いてくれる方を募集されています。
「レジだけじゃなくオペレーションも回してもらいたいなと思っています。ずっとレジだけやっていると偏りもあるので、接客が好きはもちろん、多少お菓子を作るのも好きな方。お菓子作りと言っても本格的なわけじゃないので、やってみたいなとかそういうのに携わってみたいって人でも大丈夫です。」
今回は、アルバイトでの募集ですが、頑張り次第ではそこからステップアップしていくことも十分可能です。
まち処には、墨田区にゆかりのない方、住んでいない方も働いている。墨田が地元じゃないといけないということは全くないし、逆に外の人だから気づく墨田の魅力というのも多いのかもしれない。
影山さんから見て、ここで働く人はどんな方が向いてると思いますか?
「墨田の知識は後から付いてくると私は思ってるので、人が好きで接客できる。接客がどういうことかってベースでできていれば、補うことはいくらでもできると私は思います。」
「なので、人が好きで柔軟に対応できて吸収してくって人がいいと思います。墨田に住んでて墨田のことをいっぱい知ってますという人は勿論、まち処で働きながら墨田のことを好きになってくれる方が大事だと思っています。日々変わっていくことですし、お客さんに色々教えてもらって日々積み重ねていくのに、人が好きってベースがないと続かないと思っています。」
最後に、海老原さんに今後の目標を聞いてみました。
「私が入った時も影山さんがチェックリストを作ってくださってて、なんとなく分かったんですけど、人によって教えることがぜんぜん違ったり、ニュアンスが違う部分があるので、みんなの意見を吸い上げながら簡略化して伝えていきたいなと思っています。」
「そして、新しく入ってくる方たちとも一緒に盛り上げてもっともっと活気のあるお店にしていきたいなと思っています。」
すみだ まち処は、墨田区のことを紹介する場所だが、ここに来る観光客は墨田区だけを目的としている方だけではない。この場所には常に色んな目的を持った方が色んなところからやってくる。何度も会う人もいれば一期一会の方も。多くの出会いの中で得られることもきっとたくさんあるはずです。
まち処を通じて、墨田区を多くの方へ発信していきたい、伝えていきたいと思う方は、ぜひ応募してみてください。