2015.03.09(月)

地元のお母さんが運営する保育園 ちゃのま保育園

こちらの求人は募集が終了しました。
ご応募ありがとうございました。

ちゃのま保育園

墨田区の待機児童数は、平成26年4月時点で、0歳~4.5歳で157人。
墨田区では、待機児童「ゼロ」の実現に向け、「墨田区待機児童解消計画」を掲げているが、東京スカイツリーができ、錦糸町の悪いイメージも減ったことで、2年前から人口が急激に増えたため、今でもこれだけの待機児童がいるのが現実だ。

ちゃのま保育園

そんな待機児童を救う、働くお母さんのかけこみ寺とも言える場所が、2014年10月にできた。
定員19人の少人数制で、一人一人に手厚いケアをしている保育園だ。
このできたばかりの「ちゃのま保育園」で、保育士さんを募集されています。

ちゃのま保育園

2015年4月1日に子ども子育て支援新制度の小規模保育所となったちゃのま保育園は、賑やかな錦糸町駅周辺から歩いて徒歩10分ほどの、墨田区横川にある。
駅周辺とはうってかわり、マンションが立ち並ぶ落ち着いた地域で東京スカイツリーも徒歩圏内だ。保育園の前には素敵なカフェがあるのも魅力的。

ちゃのま保育園

今回お話を聞かせていただいた代表の宮村 柚衣さんは、墨田区で子育てをするお母さんだ。

宮村さん夫妻は、元々は奈良県のご出身。ご主人が独身時代に錦糸町に住んでいたことがきっかけで、墨田区に住みはじめ子育てに奮闘されている。

「旦那は、運がすごく悪い人やってんけど、錦糸町に来て色んなことがうまく回りだして、運がよくなりだしました。だから旦那は東京にいる間は錦糸町を離れへんって言うてますね。私も基本的には墨田区外に行くことはほとんどありません」

墨田区には地方出身者を魅了する不思議な魅力がある。お二人も墨田区に住んでその魅力にはまっていったという。

「墨田区は居心地いいよな。下町のいいところが出てて、東京にいる気がぜんぜんしーひん。関西も好きやねんけど、向こうでちょっとしんどかった人が住みやすい地域やと思います」

ちゃのま保育園

しかし、お二人が子育てをはじめてすぐに大きな壁にぶち当たる。

子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動、いわゆる保活を全くしてこなかったという宮村さんは、2014年2月に認可保育園へ入園できず、保育所難民になってしまったのだ。

「入れへんなら、保育園を自分で作って、働きたいお母さんが安心して子どもを預けられる保育所を作ろうと思って作ったんです」

ちゃのま保育園を運営する合同会社はひぷぺぽは、自身が保育園に入れなかったということがきっかけで、自分のように子育てしながら働きたいお母さんをサポートするためにできたそうだ。

ちゃのま保育園

ちゃのま保育園の目指すところは?

「昔はどこの家にもあった茶の間。今はもうあんまり見かけることはなくなってんけど、おばあちゃんがいつも居て、子供の帰りを待ってくれてる。そんなあったかい茶の間をイメージして作っていて、ここで働いてくれる人はみんないつでも子どもたちに寄り添うことができる方が揃ってます。一番上の方なんて78歳で、私なんて教えてもらってばかりでほんま勉強になることばっかり!」

今働かれてる方は、全員保育士証を交付されている有資格者(保育士)のベテランの経験者ばかりだが、経験のない方もやる気さえあれば働くことができる。

「子どもたちはもちろん、働くお母さんをも愛情たっぷりに包み込みホッと出来る場所にしたいと思ってます。手厚く人員を配置・確保しているので1人くらい急に休むことがあっても大丈夫にしています」

ここでは、お子さんが熱を出したとか家庭の急な用事で休まないといけなくなった際の対応も完備している。
従業員は今のところ8人(うち1名男性)。そのほとんどが墨田区に住んでいるそうだ。

ちゃのま保育園

どんな方を求めてますか?

「仕事よりも大切なことがある人。
よく言ってるのが、自分を大切にする人、大切な人がいる人、小さな夢がある人」

「さっきも言った年配の先生は、昼間は一生懸命仕事して、土曜日は大好きな社交ダンスしてたりとか、そういったことを大切にできる人ですね」

宮村さんご自身、以前働かれていた会社が激務だったこともあり、自分が雇う方にそういう働き方はして欲しくないという想いからこのように考えているんだそう。

「東京に来た当初働いた会社があまりにブラックで、若かったのもあってよく分からなかったのもあったけど、そこでの仕事が辛すぎたんよね…」

ちゃのま保育園

「あとは、当たり前やけど子供が好きなこと。好きだと思い込んでる方もいらっしゃるので、そこは面接で会って話してみて判断しています」

ちょうど面接に来られた方がいたので、横で話を聞かせていただいたが、2時間弱ほどたっぷりと時間を取って相手の気持ちや要望を聞かれていた。それも、面接というよりは女子会トークのような距離の近さだ。初めて会った方とは思えない距離の近さで驚いた。

「保育園の雰囲気はもちろん、私やスタッフとも合う合わないもあると思うから、面接には他のとこよりもしっかりと時間を取って話をするようにしてます。面接の時間を省いてお互いにはっきりしない部分があるままで採用を決めてしてしまうと結果ミスマッチに繋がるので、面接にはたっぷりと時間を取るようにしています。一度体験入園していただいてもいいですよ。基本そうしてもらってます。私も選ぶ権利があるけど、あなたも選ぶ権利があるんですよ」

ちゃのま保育園

宮村さんの挑戦はまだ始まったばかりだが、今後のちゃのま保育園のことを聞いてみた。

「今後は、子連れベビーシッターって言って、子供を連れてベビーシッターができるようなことを考えています」

「人の子供のめんどうを見るために、自分の子供を誰かに預けるのって変じゃない?っていうのがすごくあって、自分の子供も自分の仕事場で、保育園って形態じゃなくてもっと広げられへんかなって思って子連れベビーシッターをやろうと考えています」

ちゃのま保育園

自分が宮村さんのように保育所に入れないとなったらどうするだろうかと考えてみた。

他の園を探したり、誰かに頼んだりと別の手を考えたと思うが、自分で保育所を作ろうとはきっと考えないだろう。この行動力と実行力にはただただ関心するばかりだ。きっとこんな風に行動できたらと思う主婦の方も多いと思うし、もっと働きたいのにという気持ちを抑えてる方も多いと思う。そういった方にこそ、ここで一緒に働いて才能を活かして欲しいと思う。

その他の記事

PAGETOP