2016.02.14(日)

墨田を語る仕事 産業観光プラザ すみだまち処

こちらの求人は募集が終了しました。
ご応募ありがとうございました。

すみだまち処

「墨田区のことを紹介する施設ということが大きな目的でもあり、入口になる場所でもあるので、接客によって墨田区の印象が決まってしまう場合もあると思うんですね。そのあたりは、普通のお店とはちょっと違う部分だとは思います。」

産業観光プラザ すみだまち処は、いわゆる地域ごとにある観光案内所に近い存在だが、一般的な案内所とはちょっと違う。

高級感がありながらも下町を髣髴とさせる路地のような店内、親しみのある接客、墨田に関する旬な展示や選りすぐりの区内の商品は、東京スカイツリーに訪れた方にも新鮮に映っているはずだ。

すみだまち処

そして何よりも大きな特徴は、この町で暮らす人も頻繁に利用し、職人さんや区内で活動する団体も積極的にこの場を活用することによって、一方的な発信ではなく参加型の発信場所となっていることだ。まさに墨田の『今』がここに来れば伝わってくる。

今回は、このすみだまち処の『インフォメーション部門』、『店屋部門』、『イベントスペース部門』で墨田区を発信してくれる方を募集します。

すみだまち処

東京ソラマチ5Fにある「産業観光プラザ すみだ まち処」は、墨田区の文化、歴史、観光、グルメといった魅力をぎゅっと集めて紹介しているフロアだ。

区内の製品を買うことができれば、味わうこともできる。なかなか見ることができなかった職人さんの実演がその場で見られ、頻繁に行われる趣向を凝らした催事は、墨田の旬や歴史を感じられ行く度に新しい発見と驚きがある。

すみだまち処

今回の募集について、館長の佐藤さんにお話を伺いました。

「ここは墨田区のことを知っていただく施設で、町に出ていただくというのが、大きなコンセプトとしてあります。全ての部門に共通するのは、まずは自分も墨田のことを好きで、興味を持っていること。住んでいなくてもいいですが、ただ接客して販売する仕事ではなくて、お客さんにどう伝えていくか。そこが大きな募集のポイントになります。」

具体的には、どんな方を求めていますか?

「例えば、墨田区のお店を聞かれたとして、分かりませんではなくわずかでも行ったことがあって『すごく美味しかった』とか『マスターがすごくいい人でした』とかってことを、バックグラウンドとして少しでも持っていること。待遇とか見ていいなではなくて、入ってからでも構わないので興味を持ってくれて、明るく元気で人と接することが好きな方ですね。」

「ここは何屋さんってのが当てはまらないし、色んな要素が集まってるので、ほんとに自由に近いというか『まち処とは』ってのがあるようでないので、堅苦しく考えずに人と触れ合うことやおしゃべりが好き、という人でももちろん構いません。」

すみだまち処

ここでは墨田区以外に住む方も多く働いているが、ここで働くことでこの町が好きになった方もいるそうだ。

まち処の仕事で大変なことは?

「ここは色んな要素を持つスペースなので、型にはまらないというかはめようがありません。かちっとした方で通り一遍のことしか説明できないとか、マニュアルに乗っとった仕事ではありません。」

「国籍も人種も様々な方が、色んな地域から来る施設なので、墨田区ってどこにあるのって方に聞かれることもあれば、墨田区には何度も来てますって方も来ます。ほんとに色んな方が来るので、柔軟に対応していかないと大変かなというのはあります。」

佐藤さんに、今回募集する部署を案内してもらう。

すみだまち処

まずは『インフォメーション部門』。今は、4名のスタッフが働かれています。

ここでは、外国語ができる方が必須となりますが、外国人よりも日本人を接客する方が圧倒的に多く、日本語も必要です。海外の方でも日本に長く暮らし、日本語や習慣が身についていれば、国籍は問わず、また、語学力に関しても、墨田区の案内が日常会話レベルでできれば、資格にはむしろこだわってはいないそうだ。

すみだまち処

インフォメーションで働く、矢島さんにもお話を伺いました。

「この場所の顔になる部分でもあるので、まずは笑顔でそして人当たりと接客態度の良い方がいいと思います。それと、やっぱり日本のお客さんがメインなので、英語だけって人は難しいかもしれないです。今は、中国語がしっかりできるスタッフが少ないので、本格的な会話が出来る方だといいですね。」

案内以外にはどういった業務がありますか?

「レジを使った販売業務、機器の貸出し作業、パンフレットの管理もありますし、細々としたことが結構多いです。職人さんの実演スケジュール管理も行っていて、通訳をお手伝いすることもあります。伝統工芸の通訳となるとちょっと専門的な知識も必要かなと思います。」

矢島さんから見て、この仕事で大変なところは?

「外国人の方だと、富士山に行きたいといった墨田区以外の幅広い質問がかなり多いので、それを調べるのは大変だったりします。それに日本の方でも、館内のことを聞かれたりすることもあるので、普段からアンテナ張ってないといけないと思います。」

すみだまち処

続いて区内の商品を販売する『店屋』に伺ってみる。ここでは、8名のスタッフが働かれています。

ここは単に商品を紹介し販売するだけではなく、接客を通じて墨田区や下町の雰囲気をお客さんに掴んでもらう仕事になります。接客販売の経験があり、落ち着いたここの雰囲気に合わせた接客ができる方を求められています。

すみだまち処

販売部門のリーダー、影山さんにもお話を伺います。

「まずは、接客に興味があって、人が好きで、下町らしく接客できる方に来てほしいなって思います。墨田の知識は後でも付いてくると思いますが、接客が好きっていう気持ちがないと吸収していかないので、まずはちゃんと接客ができる方。」

具体的にどういった仕事になりますか?

「接客とレジ業務、仕入れ、陳列、ポップ作成など色々と細かくですね。基本は接客になるので、お店にいかにどのように立って接客をしてくれるかが重要です。」

「ただ、ここは多少の専門の知識がないと難しいかなと。高級なものを扱ってたりするので、言葉の選び方だったり、きちっとした対応ができるかも重要になります。」

専門的な知識については、実演に来てくださる職人さんや商品を納品される墨田の会社さんと普段から会話したり、イベントも区内の団体の方が利用するので、そういうところから色んな情報を働きながら覚えていくことになるそう。

逆に区内の情報が一挙に集まる場所だからこそ、しっかりと学びそれを来た方にアウトプットするというのは、どの部署に置いても重要な役割なんだそうだ。

すみだまち処

店屋の仕事において、特に大事にされてることってありますか?

「すみだモダンや下町の工場で作ってるような、ストーリー性のある商品ばかりなので、しっかりとお客様に伝える。そこで購入・販売に繋がらなくても物語を伝えるのも店屋としての役割なので、コミュニケーションが取れるということは大事にしています。」

「つたない自分なりの説明でももちろん構わないんですけど、商品の物語を語ってもらってそこで繋がって、町へ出て行ってもらえたらと思います。」

影山さんは、どんな方と働きたいですか?

「接客によってまち処の敷居を下げていきたいと考えています。下町って静かな活気があるじゃないですか。今は落ち着きすぎなので、行くと楽しくなるような墨田らしい活気を出してくれる人がいいなと思います。元気良すぎるくらいならいいけど、元気がない人を盛り上げるのってこっちも大変なので、接客私大好きです!みたいな子が来てくれるといいなと。」

すみだまち処

そして、インフォメーションや店屋とは少し雰囲気の違うイベントスペースへ。
ここは、毎週または2週間ごとに墨田区内の事業者さんによって魅力的なイベントが開催されるスペースだ。

他の部署と比べ、定期的に作りからしつらえまで全てが変わるイベントスペースは、まち処の中でも特に自由度が高く柔軟性を求められる。搬入や搬出といった大掛かりな作業があれば、ワークショップなどのイベントに一緒に参加してお手伝いすることもある。出展者さんと一緒に展示内容や見せ方から考えるといったことまで、これといって決まった仕事はない。

すみだまち処

イベントスペースで働く、多賀さんにもお話を伺います。
昨年、すみだの仕事での募集から採用されたお一人です。

実際に働いてみてどうですか?

「すごい面白いですね。もともと墨田の職人さんとも交流があったので、ここで働くと知り合いがいっぱい来るし、知り合いがどんどん増えるので楽しいですね。」

「あと、何でもできるというか通りやすい環境です。今までの仕事は毎日がルーティーンで、何かやるにしても制約が多くてできませんでした。イベントコーナーが特殊なのかもしれないですけど、その日の思いつきで自分で考えてできるという自由度の高さは、最初すごいびっくりしました。」

すみだまち処

一緒に働く人たちはどうですか?

「交換ノートをやってるんです。入社する前は、すごく人見知りで大丈夫かなって思ったんですけど、日記みたいな感じで熱いメッセージを書いてくださって、打ち解けるのも早かったです。」

交換ノートは、面白いですね。

「ここの人たちってなんか仲いいんですよね。入社した時に、他の部署のみなさんが『新しく入った多賀さんですね』ってわざわざ挨拶しに来てくれて、普通は入った側がやんなきゃいけないと思うのですごい驚きましたが、自分も次に誰か入ってきたらそうしようと思いますよね。」

すみだまち処

ここは、出展者さんによって全く違った場所になる。見せ方や接客のうまい人もいればそうでない方もいる。重たい荷物を運んだり高いところに登ることだってある。そういったサポートをするのも大事な役目なんだそうだ。

「自分でどうしたら面白くなるかを考えないとやりがいのないつまらない場所になっちゃうかもしれません。ただぼーっと立って出展者さんにお任せってできてしまって、入ったばかりの頃はどこまでしていいのか分からなかったり、やっちゃいけないのかなって勝手に思って出展者さんに任せてました。」

「でも、今はやってもいいんだって思い込んでうるさく口出したりして、私たちも楽しんでやってますし、楽しまないと全体としてもつまんなさそうな空気が出ちゃうんです。」

すみだまち処

全ての部門に共通して言えるのは、どこも墨田区の顔となる大事な仕事だということ。
しかし、そこで働く人たちは自分で考え行動し、いい意味で自由に働いている。
そんな雰囲気は、どうやって作られているのだろうか。

そのことを従業員の方がこんな風に話してくれた。

「館長は型にはまってないと思います。だから、たぶんみんなも息苦しくなくできるんじゃないかなって思います。そこってやっぱりみんな見てると思いますし、逆にちゃんと全員のことを見ていてくれて、ひとりひとりに対してアドバイスをしてくださいますよね。」

最後に、この先ここはどうなっていって欲しいか佐藤さんに聞いてみました。

「まち処をきっかけに、墨田区のいいところを多くの方に知ってもらって、ここからすみだの町に出てもらって、観光客の方が町に溢れるようなきっかけ作りというか、入口になっていけたらと思います。また来たいねって時に、その時はまち処じゃなくて直接行ってもらえるような。そういういいところを知ってもらえるお手伝いをする場所だと思ってます。」

墨田のことをたまらなく好きな方、色んな方に知ってもらいたい方、
ぜひ応募してみてください。

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