ONとOFF カフェ押上スイッチ
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ご応募ありがとうございました。
ふだんの日常を少しだけ忘れて、特別に過ごす。
そんな時には、カフェを利用する人も多いと思います。
「店名には、オーナーが仕事に行く前と仕事が終わった後、気持ちを切り替えるためにカフェを利用していて、気持ちを切り替えるという意味でこの名前を付けたそうです。だから、ここでは自宅とはちょっと違う空間を味わってもらいたいなと思っています」
気持ちを切り替えてまた頑張ろう。と、訪れた人がそんなパワーをもらえる場所には、それを提供している人たちが必ずいます。
2011年押上にオープンした『カフェ押上スイッチ』は、埼玉県草加にある株式会社SCRAPが運営するカフェ&バーです。
系列店は、草加の本店であるハンバーガー専門店の『アンチェインファーム』の他、東向島に『Bar LOST BOY』、業平に『アンチェインダイナー』の4店舗を現在運営されています。
今回は、この『カフェ押上スイッチ』で、一緒に働く仲間を募集します。
スカイツリーが目と鼻の先にあるこの場所は、人通りも少なく静かで落ち着いています。
淡い黄色い建物の2階に、お店はあります。
ランチも終わる14時過ぎに到着し、2階へと上がってお店に入ってみてびっくり。外からだと分からなかったのですが、小さな店内にはたくさんのお客さん。この日もランチは満席だったようです。
しばらくカウンターで待たせていただいて、ようやく一段落したのは15時も過ぎた頃。
ここで働くスタッフは、社員が2名とアルバイトスタッフが1名。
まずは、現店長である鈴木さんにお話を伺いました。
鈴木さんは、このお店の3人目となる店長で、女性としては初。
ここで働き始めて3年目になります。
「前職は接骨院で先生をしていたのですが、そこを辞めるタイミングでオーナーに声をかけていただいて働きはじめました。前の店長が系列店のアンチェインダイナーに移るということで、その代わりですね」
鈴木さんは、もともと草加にお住まいでしたが、このお店で働くために押上に引っ越して来られました。押上と草加、住み心地がすごく似ていて気に入ってるそうです。
系列店も含め、墨田区で続々とお店を出しているのはなぜでしょうか?
「オーナーが草加にいるので、何かあった時に一本で来れる場所で考えて、他の店舗も墨田区を選んだそうです」
「ここは、東京スカイツリーが建つ1年前にできましたが、このあたりで物件を探していてたまたま見つけたと聞いてます。もともとは住居だったそうで、よく見てもらうとその頃の名残が残っていたりもしますよ」
隠れ家的なオシャレな空間は、テレビの撮影に使われることも多いそうですが、水回りなど自分たちでできない部分以外は、自分たちで改装して作り上げられたそうです。
社員については、採用された店舗のみでの勤務となりますが、アルバイトについては、系列店への移動やヘルプでの出勤等の可能性もあるそうです。
それぞれの店舗ごとの特徴があり、提供しているメニューやお客さんの層も全く違うので、いろいろなお店を経験してみたい人にはおすすめですが、その分柔軟な対応も必要とされます。
このお店では、これまでに3回店長が変わっており、その都度店長の趣味趣向に合わせてテイストが変化していくそうです。
「一番最初の店長は、ヒップホップが好きでレコードなどを飾ってました。2番目の店長は、元々アパレルで働いていて、ビンテージのバンダナを積み上げていたりしていました」
「私は自転車が好きなので、ホイールやコードといったものを置いています。あとは、工具関係も好きなのでそのあたりも置いてますが、ほんと好き勝手やらせてもらえますね」
この仕事で大変だったことは?
「以前、メディアで取り上げていただいたことがあって、その時に1日で12キロの鳥を捌いたことですかね(笑)。今は毎日仕込んでるのでそういうことはありませんが、パーティーでも出してるので、全部が重なってものすごい量を一気に仕込まなきゃいけないことがありました」
どんな方と働きたいですか?
「優しい子がいいです。お客さんにもスタッフにも。お客様とちゃんとお話しができて、スタッフともちゃんとコミュニケーションが取れれば十分です」
「あとは、笑顔で働いてくれればいいですね。やっぱり不愛想だと怒ってるのかなって思われてしまうので、そういう気持ちにもさせないようにできる人がいいですね。基本的にカウンターの中で立って働いてもらうことになるのですが、ここってお店の舞台みたいなものですから」
鈴木さんが店長になって、変わってきた部分ってありますか?
「まず女性二人でやることが、このお店としても初めてなんですよ。だからそれだけで随分雰囲気変わったと思います」
「あとは、一緒に働く相方がこれまで3回変わっていますが、今一緒に働いてる子が一番働きやすいですね。人が変わるのっていい面でも悪い面でもお店が変わると思いますが、今みたいな子がもう一人いたら最高ですね」
鈴木さんがとても働きやすいと話す、社員の白鳥さんにもお話を伺ってみます。
白鳥さんは、去年の12月からアルバイトで働きはじめ、今年の2月には正社員に。今でも草加から押上まで通って来られているそうです。
「草加のレストランバーで4年働いてたんですけど、やめるタイミングでちょうどアンチェインダイナーがオープンするにあたり、人が足りないってことで声をかけてもらって入ったのがきっかけですね」
声をかけてもらって決断した理由は?
「もともとカフェがずっと好きで、こういうカフェで働いてみたいって気持ちはあったんです。それに誘っていただいて単純におもしろそうだなってのもすごくありましたし、タイミングもよかったんです」
ホールは主に白鳥さんがメインで回しているため、鈴木さんよりもお客さんとのコミュニケーションは多く、1年半しか働いていないとは思えないくらい既に顔なじみの方もできたそうです。
「常連さんも多くいらっしゃるので楽しいです。顔なじみの方も増えて、いろんな人と繋がることができたので、そういう意味でもやりがいありますね」
今回募集する方には、まずは接客から始めてもらい、慣れてきたらドリンク。そこから、簡単なデザートの盛り付けをしてもらって、最終的には調理まで覚えていってもらいたいそう。
未経験でも大丈夫でしょうか?
「ぜんぜん大丈夫です。それに、料理ができない方でも、作り方だったり盛り付けだったりは、その方のスキルとして今後活かせるようにはなるんじゃないかなって思います。私自身が勉強になりましたので」
「例えば、今提供してるデザートは全部仕込んでから出しているので、そういった仕込みなども勉強になると思います。家庭でも出せるんじゃないかな」
白鳥さんは、飲食経験があった上にフルタイム勤務。一通りの仕事を覚えるのはすぐだったそうです。
「すぐに慣れました。一日のうちここにいる時間が長いので、早い段階で仕事は覚えられました。ただ、長い時間働くので、飲食が好きな人じゃないと難しいのかなって思いますが、今回の募集はアルバイトなので、私のように長い時間働かないといけないというわけではないです」
鈴木さんと白鳥さん、会話を聞いていてもとてもチームワークが良いのが伝わってくる。
よくよく話を聞いてみると、本店のアンチェインファームの常連同士で以前からの知り合いだったそうです。
「もともと二人とも本店の常連で、友達みたいな感じだったんです。友達から一緒に働くことになった時は、最初不安もあったんですけどね。でも、性格がぜんぜん違ってやりやすいですね。タイプが違いすぎるので、バランスが取れてるのかなって思います」
白鳥さんから見て、鈴木さんの印象は?
「前向きですね。おしゃべりが好きだし。スイッチ入ったら手も早いので。あとは、けっこう拘束時間が長いので、やることやってから休もうみたいなメリハリがありますね。忙しいときはちゃんとやって、落ち着いてる時は全部こなしてからゆっくりしようかって言ってくれる方です」
常に混雑するこのお店。人気の理由についても伺ってみます。
もう一度お客さんに来てもらえるように、心がけていることってありますか?
「お客様とも結局は、人と人だと思うので、目配りと気配りは怠ることがないようにしています。当たり前のことでも他のお店でやってもらえなかったことができれば、プラスの印象に繋がります。やっぱり帰られる時に良い気持ちで帰ってもらえたら一番ですよね」
仕事をするうえで大切にしていることは?
「コミュニケーションですね。チームワークで働いてるので、協調性を持つこと。スタッフ間の仲が悪いとギスギスしてしまうので、そこは特に気を付けています」
「系列店も含めて多くても3人態勢とどこも少人数なんです。たくさんの人に目配りする人が多いわけではないので、コミュニケーションはすごく取りやすくて、親密にはなりやすいかなと思います」
土日はカップルや観光客が中心ですが、平日は地元の人で賑わうそうです。
「平日のランチだと近くで働いてる方が多いですね。うちは、この近所で働く方がちゃんとご飯を食べてもらえるように、ランチの時間を11時~17時までと長めにオープン当初からやっているんです」
お店で提供する水だしコーヒーは、他とはちょっと違う抽出のやり方をしているそうで、そういったことも学べる魅力があります。他には、ここで働く魅力ってなんだと思いますか?
「やりたいことがどんどんできることですね。例えば、こういうものを出してみたいって思ったら、相談してじゃあ作ってみようってステップにはなるじゃないかなって思います」
「今は、取材も多くちょっとバタバタしていて新メニューを開発できないというのがあるんですけど、新メニューを出さないってわけではないので、もし自分のメニューを出したいという人がいたらぜんぜん。むしろお願いしますという感じですね」
最後に、鈴木さんが押上で働く魅力について、こんな風に話してくださいました。
「このあたりはびっくりするくらいお店を紹介するお店が多いんです。あそこのお店で聞いたよーって言って来てくださったり。私は近所に住んでいるので、知り合いに会うことも多くて、もっと友達増やしたいなって思いますよね」
このあたりのお店は、互いにライバル視するのではなく、お店同士が繋がり互いに高め合うような空気感があります。そういった温かい雰囲気はお客さんにも伝染しているのか、常連さんも気さくで優しい方が多いそうです。
スカイツリーという観光地でありながら、常連さんやお店さんとの繋がりを作れる、ここで働く大きな魅力かもしれません。