あなたにとってのカフェ 柳島カフェ
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ご応募ありがとうございました。
墨田区には不思議と朝早くから夜遅くまで営業しているカフェが少ない。
あなたにとってのカフェは、どんな場所ですか?
コーヒーやお茶を飲む、モーニングを食べる、ディナーを食べる、お酒を嗜む、人と話をする、読書を楽しむ、勉強をする・・・
お気に入りのカフェがある人もいれば、色々なカフェを巡るのが好きな人もいる。
カフェの楽しみ方はそれぞれだ。
墨田区横川に、モーニングからちょっと一杯まで、朝から夜まで一日を通して楽しめるカフェがある。オープンからわずか3年で、すみだモダンに2度認証された墨田の人気カフェだ。
この今では地元には欠かせない存在となった「柳島カフェ」で、アルバイトスタッフを募集しています。
柳島カフェは、東京スカイツリーと錦糸町の中間あたりの住宅街にある。
ここを訪れる人は、ほとんどが近所に住む方だ。
ご近所のおじいちゃん、おばあちゃん、OLさん、お子さんを連れたお母さん、カップル、ご夫婦と幅広い年代の方が利用している。
ここに何度か通うと、毎日同じ時間に通っている方が何人もいることに気づく。そういった方にはもはやここが生活の一部になっていて、なくてはならない存在なのかもしれない。
ロゴからもお店が地元で根付いていこうとしていることが読み取れる。
まず、店名にもなっている「柳島」は、江戸時代のこのあたりの地名だ。
そして、カエルのマークは、シッポの残る若いカエルが地元を押し上げている姿をイメージしている。
元々は自転車屋さんだったというこの場所。
それもあって車椅子でも入れるバリアフリーな造りになっている。
ここに来るといつも不思議だが海辺の雰囲気を感じる。
海も山もない墨田区。墨田川や荒川といった川も近くない。住宅地のこの地域で、ここから見る外の風景は、なぜだか波の音や潮風を感じてしまう。
真っ白な店内と気持ちのいいくらい差し込む日差しがそう思わせてくれるのかもしれない。
ここで迎える朝は、格別だ。
マスターの古谷ヒロミさんに募集についてお話を伺った。
「これから暖かくなるとお客さんが増えて来るといいなーと思うのと、イベントや連休、夏休みのシフトを組みやすくするために、土曜日を中心にお手伝いいただける方を募集しています。」
どんな方を求めていますか?
「カフェの仕事ってお客様に対して気持ちいい場を提供することだと思っているので、そうゆう気遣いができること。イメージが良くて、それでなんとなく働きたいというのはNG。一緒にお客様にいいサービスを提供して欲しいです。」
「それと、家で包丁をもったことがない、料理したことがない人は無理だけど、経験はなくてもいいです。普段、料理する人なら、調合とかやり方は教えるので、その程度でやる気のある人なら大丈夫です。」
柳島カフェの「焼きスパゲティ ナポリタン」は、すみだモダン2013にも選ばれた人気メニューだ。
「今回働いていただく方には、基本的には洗い物をしたり、接客したりがメインですが、できるのであればスパゲティも炒めてもらいたい。調味料の割合は決まっているので、用量を守ってもらったら普段、料理している人ならできると思うし、逆にそうゆうことがやりたいと思う人に来てもらいたいと思っています。Wワークでちょっと普段とは違う仕事がしたいとか、今はOLだけどカフェに興味があるとかね。もちろん学生さんや主婦の方も歓迎です。」
墨田区内で行われる「ものコト市」には、毎年出店している。
こういったイベント出店の他、店内でお店主催のイベントも行われている。
そのようなときには、昔働いていたスタッフの方にも手伝ってもらうんだとか。
古谷さんは、千葉県出身の52歳で、元は出版社に長年勤めるサラリーマンだった。
その頃は、編集、イベント、営業などいろいろなことをこなし、出張も多かったという。
お店をはじめたきっかけは?
「サラリーマンの良さもあるけど、自分で考えて自分で何かをやってみたいと思ったのと、電車に乗るのが嫌になっちゃって。墨田には全く縁がなかったけど、墨田に来て9年。住んでみて便利なわりに下町でいいところだと思って、ここにずっと住んで家の近所で何かやりたいと思いました。
店をやる前、友達からはカフェなんて絶対儲からない。やるなら飲み屋じゃないと、と言われましたけどね。でも、早寝早起きで夜が苦手。夜仕事するってのが自分には合ってないんだよね。」
お店の魅力は?
「カフェってお茶を飲むところってイメージを持ってる人もいるけど、僕のカフェのイメージは、一日飲んだり食べたりして楽しめる場所っていうのがカフェというイメージを持っていて、そうゆうメニュー構成で作っています。
お休みの朝、奥さんはカフェオレを飲みながら食事を、旦那さんはビールを飲みながら、つまみで軽くやってるとかね。意外に多いのが、ここなら敷居が低いってことで、女性同士で飲むっていう方も多くて、僕的にはそうゆうのがうれしい。」
今の従業員は、古谷さん以外に3人。
「従業員の方にはっきり言わない人も多いけど、自分なりのこうゆうお店にしたいというのがあるから、接客についてはこうしてほしいとか、気づいたことははっきりとどんどん言います。厳しいほうだと思います。」
と、古谷さんは言う。
ここで2年以上働く、スタッフの丸井さんに古谷さんの印象とこの店を選んだ理由を聞いてみた。
「ギャップがあって、ゆるくておもしろい人ですよ。セクハラもありませんし(笑)以前は墨田区じゃないところで働いていましたが、個人店で働きたかったんです。」
丸井さんは、ここで働き始めた当初は、区外に住んでいて電車で通っていたそう。
だが、交通費を出してわざわざ通って来るくらいならと、古谷さんのはからいで交通費を自転車手当に変えて、区内へと移り住んできたそうだ。
「ものコト市のようなイベント終わりには、お店でみんなで飲んだり、年に一回くらいはここで飲み会もします。」
出店するイベントも区内で開催されるものが多いし、駅からもお店がすごく近いわけではないので、自転車で通える方がベストだ。
店内一角には、古谷さんのセレクトしてきた雑貨が販売されており、こういった販売も仕事のひとつだ。
最後に、ここはどんなお店を目指していますか?
「コミュニケーションは取っても取らなくてもいいと思っていて、一人でのんびりしたい人もいれば、読書したい人もいるし、お店の人と話がしたい人もいるから、必ずしもコミュニケーションを取らないといけないわけではないと思っています。無理につながったり、無理につなげようとも思わない。一人で来ても、家族で来ても、おじいちゃんでもおばあちゃんでも子供でも、その人たちが気持ちのいいのんびりできる空間にしたいと思っています。おかげさまで多少はお客様も増えてきたので、また仲間を増やしてステップアップしていければと考えています。」
墨田区にもカフェはたくさんある。
お客さんが好きなカフェを自由に選べるように、働く方も自分が働くカフェは自由に選べる。
だから、なんとなくじゃなくて、ここで働きたいという明確な理由や目的があってここを選んで欲しいなと思う。
同じカフェでも、ここでしかできないことやここにしかない出会いがきっとあるはずだから。