2018.06.20(水)

お客さまの満足のために 株式会社 駿河屋

こちらの求人は募集が終了しました。
ご応募ありがとうございました。

株式会社 駿河屋

「不動産業界の一部の人は、まだまだ顧客目線にたったサービスをしているとはいえません。だから、不動産事業は世直しのつもりでやっています」

マイホームは、一生で一度の買い物という方も多いはずです。

必死に働いてやっとの思いで家を買う、もしくは想い出がたくさん詰まった家を売る、どちらの場合でも大切な自分の家のことをお任せするのは、信頼できる会社や人であって欲しい。これは、誰しもが思うはずです。

だから、取り扱うのは家だとしても、この仕事に大切なのは相手の気持ちや信頼関係のように思います。

人生で大きなウェイトを占める住宅を建てる『株式会社 駿河屋』が、リフォームや新築をするための物件の購入からサポートをする不動産事業を始めました。今回はこの新しい事業のスタッフを募集します。

株式会社 駿河屋

東京・墨田区向島。

駅を出ると、頭の真上には東京スカイツリーがそびえ立つが、町に一歩足を踏み出してみると、古い建物や人と人の繋がりが残る下町が広がっています。そんな町の一角にあるのが、株式会社 駿河屋です。

駿河屋は、自然素材にこだわり、厳選した素材を使って家を建てる工務店ですが、普通の工務店とは一風変わっています。

一階の事務所の一角には『空まめの木』と呼ばれる、スタッフが厳選した全国各地の商品を取り扱うお店と相談ルームが併設され、二階には厳選素材だけで作られてた『宿泊体感型モデルルーム空まめの木』があり、家のことはもちろん、衣食住すべてにおいて安心できる暮らしを提案しています。

社長の一桝靖人さんにお話を伺いました。
第一印象は、明るく元気で爽やか。工務店や不動産屋から想像するイメージで伺うと、ちょっと意外な印象を受けるかもしれません。

駿河屋

一桝さんは、江戸時代から昭和にかけ材木業を営んできた、360年の歴史を持つ駿河屋の九代目。

「小さい頃から、父に『駿河屋という屋号は残せ。でも、材木業はやるな』と言われて育ちました。斜陽産業になりつつあって、未来が見えなかったからでしょうね」

業種を変えるということは、一から起業するのとほぼ同じ。悩みながらも一桝さんは関心を持っていた建築を学び、大手のゼネコンに入社しました。

「建築について幅広く学び、建築会社として駿河屋を継ぐと決めて、32歳で一級建築士の資格を取って、翌年独立しました」

「でも、建築会社としては知名度のない会社に、いきなりリフォームや新築の仕事が来るはずがない。地域の建築に関わる仕事はどこに集まるだろうと考えたときに、それは街の不動産屋さんだと気付いたんです」

駿河屋

一桝さんは、ハウスクリーニング業を一人で始め、不動産会社に営業をかけ続けました。

建築を理解しているハウスクリーニング屋さんとして仕事も順調、不動産会社からの信頼も厚く、徐々にリフォームや建築工事の依頼が来るようになったそうです。

しかし、リーマンショック直後から、工事の発注が激減。つらい時期が続く中、友人が通信制の大学院大学を卒業したことが縁で、二年間学びの時期を過ごし、MBA(経営学修士)を取得します。

「かなり厳しいカリキュラムで、大変でした。でも、初年度からの演習で、事業計画を綿密に考える機会があり、代々受け継いできた木材や自然素材の知識を活かし、本物の住まいをつくる。という、駿河屋の事業の原型ができましたし、心から自分がやりたいことはなんだ。と考えたときに、自分の本当に『良い』『欲しい』と思った素材で建てた住まいで、お客さまのよろこぶ顔が見たいと強く思ったんです

駿河屋

自分が自信を持って、お客さまに提供したい素材を使った建築をしたい。限られた予算でも、自然素材を取り入れる優先順位を伝え、健康的で幸せになれる住まいづくりをしよう。

そう決意し、下請けの仕事から脱却し、全国に点在する木材などの素材の産地を訪ね歩いた。こうして、素材に携わる人々に触れ、自然素材を厳選し、本当の価値を伝えることで、本物の住まいを提案しています。

こうして素材を追求した家造りをしてきた駿河屋で、2016年より新規事業が始まりました。

一桝さんは宅地建物取引士の資格を取得し、一人で『不動産事業』をスタート。2018年から本格稼働したと思えば、あっという間に需要を拡大しています。現在は、売買物件の取扱いに限っていますが、将来的には賃貸も行うことで地元のオーナーさんのお手伝いができればと考えられています。

今回募集する方は、この不動産事業を一桝さんと一緒にさらに成長させていってくれる方の募集となります。

駿河屋

そもそも工務店である駿河屋が、不動産業を手がけるのはなぜでしょうか?

「駿河屋は、リフォーム・新築関係の会社なので、土地や中古の物件を買ってから相談へいらっしゃいます。しかし、不動産のプロに勧められたものでも、建築のプロが見るとぜんぜん違うものがあって、なぜこの物件を買ったんだろうと、疑問に思う事がすごく多いんです」

疑問というと?

「家をなぜ所有したいのか根本を深掘りしていないので、間違ったものを購入してしまうこともあります。または、戸建てを希望しても要望や条件から、マンションの方がいい人もいます。リフォーム前提で買ったけど変更できない構造だったり、耐震補強に費用がかかり、やりたいことの予算が足りないなど、広さと立地と価格だけで買って失敗するケースがいっぱいあります」

「じゃあ最初からぼくたち建築のプロが関われば、お客さまを本当の意味で幸せにすることが出来ると思い、不動産業を始めたのがそもそものスタートです。だから、物件探しからリフォームまで、トータルで関わったお客さまの満足度はものすごく高いです」

今後、不動産事業はどのような展望をお考えでしょうか?

「お客さまと話をしていると、心配事は家のこと・相続のこと・老後のこと、この3つだとすごく感じていて、今後は賃貸の管理もやりながら相続のお手伝いまでもできるようにしたいと思っています。しっかりとしたサービスを提供できていない会社も多いので、私たちは建築と不動産のプロとして、両面からしっかりとしたサービスを提供していきたいです」

駿河屋

駿河屋では、現場監督や事務職などさまざまな家づくりのサポートをするスタッフが、現在7名働いています。

今回募集する不動産仲介業の担当者は、売買に関する契約書および重要事項説明書の作成、物件の現地調査、資料作成、お客さまの物件案内やアドバイス、提案といったことが主な業務となります。

一日に多い場合だと三組ほどの対応をし、基本的にはお客さまがお休みの土日が中心となるため、土日出勤は必須となります。

駿河屋へ依頼される方の多くは、ご紹介やホームページをご覧になった方が多いそう。そのため、想いやコンセプトに共感をしている方がほとんどで、とりあえず見積もりだけお願いしたい、そういった依頼は基本的には受け付けていません。

実際の様子を見学させていただくため、分譲マンションの売買をお願いされているお客さまの元へ、同行させていただいた。

駿河屋

現地へ向かう車の中で、一桝さんから見てこの仕事をおすすめできるポイントを、伺ってみました。

「不動産の知識と建築全般の知識も深められることが、うちのメリットだと思います。実務で両方やってる会社はあるようでないので、両方知ることができるのはキャリアとしてはすごくいい。住宅のスペシャリストにもなれるし、ゼネラリストにもなれます」

「あとは、嘘のない仕事だということです。先日、友人が建売住宅を買ったと連絡がきたんですが、購入先の企業は、私たちのような建築や不動産のプロは絶対に買わない会社の住宅でした。その住宅を売ってる会社の人も分かっていて、その会社の社員は買いません。こういうことは世の中いっぱいあって、自分の欲しくないものを売っている。ぼくたちは『自分がほんとに欲しい』『自分の家で使いたい』ものを提供するというのが駿河屋のコンセプトで、自分に嘘をつかなくていいのは精神衛生上、健全だと思います。そこがまず一番じゃないでしょうか」

嘘をついてでも売ろうと思うことはないのでしょうか?

「ぼくたちが?それはありません。もともとのきっかけは、姉貴が岩手に嫁いで無農薬の形の悪い野菜を送ってきたんです。農協に形のいいものをいっぱい収めているのになんでだろうと思ったら、『農家はそんなのは食べない無農薬のものを食べる』という話をされ、食べないものを作っていることに疑問が湧きました」

「自分の仕事はどうだろうと思った時に、ゼネコン時代に白くてピカピカの住宅を作っていながら、自分や職人さんはやっぱり木の香りのする家に住んでいる。自分の欲しいものを売る人は、世の中にどれくらいいるんだろう。それなら自分が欲しいものを徹底的に追い求めて、商売として成り立つのかどうか、そういう挑戦もあったんです。それには中に入って感じてもらえる場所が必要だと思いモデルルームを作ったんです」

駿河屋

事務所の2階にある体験型モデルルームは、厳選された自然素材だけを使い、化学物質を一切排除した空間に実際に宿泊体験をすることでその良さを感じてもらえるようにと設けられています。ここでの生活で、アトピーやシックハウスといったさまざまな悩みが改善されたり、良い方向へ向かった方も多く、体感していただくことで価値を分かっていただけるといいます。

また、木の箸作りや、そうめん流し、田植え体験など、数多くのイベントを社員たちを中心に企画し、ものを作ったり、それを使って自分で作ったものを食べたり、そんな体験を通してものの価値や、自然に触れることの重要性を伝えています。

「墨田区で育ったのもあり、ものを作ることは生活の一部や自分の生きることそのものを作る大切なことだと思います。料理を作るにしても家を作るにしても、今はいろんな体験が何も見えない時代になっています。子どもたちが小さいうちに本物の素材に触れてほしい。生きること、食べることを体感してほしい、本物を知って欲しいという想いがあります」

駿河屋

到着したお宅は、千葉県にある大きな分譲マンション。お部屋は、そのままでも十分使えるほど大切に使われており、ベランダからは東京タワー、東京スカイツリー、富士山が見える素晴らしいロケーションにありました。

お客さまは、以前から駿河屋の取り組みや、想いに共感されており、今回お任せすることになったそうです。

今回駿河屋に依頼した経緯について、お客さまにもお話を伺いました。

「とても誠実な仕事をしてくれるのでお願いしました。私もこの仕事をしてたから分かりますが、家は一生の買い物って言いますよね。だから、それを間で取り持つ人は安心できる人であって欲しいので、誠実に仕事してくれる人が一番。だから、不動産屋さんってギラギラした人が多いけど、駿河屋に行った人は不動産会社だと思うと、だいぶ印象が違うと感じると思います」

「なんでもそうですけど、信頼関係が一番でよかったなって思ってくださると、次もまたじゃあこの人に紹介しようとなるので、目先のちょっとした話しよりもまた次の紹介をいただける方がありがたいですよね。だから、安心してお任せできる駿河屋には、またご紹介しようと思う方が多いんだと思います」

駿河屋

一桝さんから見て駿河屋の不動産業には、どんな方が向いていると思いますか?

「人が好きな人じゃないとできないですね。それと、契約書などをすごく緻密に書くので、適当な人だと難しいです。売り手と買い手の交渉で、全て向こうのいいなりになってしまうと、お客さまの立場を守れないので、そうした視点にたてることが大切です」

この仕事には、物件の調査から、お客さまへの説明、書類の作成や契約までと業務の幅が広く、知識や経験が必要になります。

入社時点では、どの程度の経験が必要でしょうか?

「不動産業に関しては、未経験でも大丈夫です。ぼくだってそうだったから。逆に業界にがっつりはまってる方だとこれまでのやり方とかなり違いますし、歩合制で儲けたい人は他の会社にいくと思います。ぼくたちが給与を歩合制にしていないのは、お客さま目線に立てなくなるからです。資格があるなしよりも、うちの考えに共感して頑張ってやりますという人の方がいいです」

駿河屋

駿河屋では、ブログを使ったウェブの発信にかなり力を入れており、そこには一桝さんがこれまで得た知識やノウハウが惜しげもなく公開されています。

長年に渡って書き溜められた情報は、集客のためのツールとしてだけでなく、今では社員たちのマニュアルにもなっているそうです。

「要点に関しては、ぼくが全部分かってるし、ブログでたくさん発信をしているので『今度のお客さまはこういうことがあるから、このブログを読んでおいて』と指示をすることもあって、それで理解してもらえることも多いです。だから、ブログが今は説明書みたいになりました」

今後は、人も会社もさらに拡大を続けていくのでしょうか?

「そう考えています。ほんとは大きくせず地元のできる範囲で考えていましたが、人数がいてある程度の仕事量をこなさないと生産性もあがりません。人が育つ仕組みがあり、人材が流動しないと、新人はずっと一番下っ端のままです。こうしたことは、雇用した責任としてどうなのかということがあります」

「サービスを受ける側の魅力は高めてきましたが、もっともっと働く側にとっての魅力ある、みんなが生き生きと働ける会社を目指しています。結局、社員が生き生きと働けないことには、お客さまにも良いサービスを提供できません」

株式会社 駿河屋

材木業から始まり、ハウスクリーニング業、自然素材を使った住宅の建築やリフォーム、そして新しく始まった不動産業。時代とともに事業を変化させながら、会社も人も少しずつ拡大をしてきました。

工務店が始める不動産業は、その流れをさらに加速させ、そして大きく拡大させる挑戦です。一桝さんと一緒に、この会社の新しい事業の柱へと育ててくれる方からのご応募、お待ちしています。

その他の記事

PAGETOP