挑戦を大切にする イワタ株式会社
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ご応募ありがとうございました。
どんな人も、いずれはこの世を去ることになります。
いつだって大切な人の旅立ちは、悲しいものであると同時に乗り越えていかなければならないもの。亡くなったあとに身体や顔にメイクを施し、綺麗にするなどの処置を行って故人の旅立ちをお手伝いし、遺族の心をも救う『エンゼルケア』というご遺体処置の作業があることを、みなさんはご存知でしょうか。
そしてそこには、故人の葬儀に向けて丁寧に処置を行うために、葬儀業のプロたちには欠かせない専用の道具が必要です。
墨田区には、そのプロたちが採用する用品を提供する会社があります。
今回は、脱脂綿や衛生材料ほか多くの葬儀用処置用・介護施設用品を取り扱うイワタ株式会社で、営業担当者を募集します。
東武亀戸線の小村井駅から徒歩3分ほどのところに位置する、イワタ株式会社。
会社に伺ってまず最初に驚かされたのは、見事な内観。まるで海外にトリップしたかのようなオシャレで洗練された内装は、昨年改装したばかりだそう。ゆったりと時が流れているような落ち着いた空間が特徴的なオフィスです。
「ブルックリンを意識して、改装をしたんですよ」
嬉しそうに話しながら出迎えてくれたのは、専務の岩田壮一郎さん。
イワタ株式会社は、昭和13年に壮一郎さんの祖父が立ち上げた脱脂綿の卸売会社で、代々家族経営の会社です。時代の変化に対応しながら、現在は父の庸一郎さんが代表を務め、社長も含め10名の従業員が働いています。葬儀業のプロたちが使用する用品や医療介護分野で利用される用品を取り扱う会社として、さらなる歴史を紡いでいます。
父のもと、同社の専務として製品を全国に展開するべく日々奮闘する壮一郎さんは、4年前に入社をしました。
「それまでは、この会社とは全く畑の違う分野でサラリーマンをしていました。30代前半には父の代で会社がなくなってしまうことにはしたくないという想いを抱いてはいましたが、その後当時勤めていた会社で海外転勤の話が出たときに、改めて家業のことを考えるきっかけとなり、入社を決意したんです」
飲食業界や人材業界など数社を経験し、営業マンとして社内TOP3に入るなどの数々の実績を残してきたという。そんな壮一郎さんでも、家業とはいえ入社直後はこれまでの経験とは全く異なる業界ということもあり、戸惑いもあったのだそう。
そもそも、脱脂綿とは何なのだろうか?と。
脱脂綿とは、綿花の種子に生える綿の実をほぐし、アルカリ性の液体を使用して脱脂、その後漂白を行い、余分な繊維を梳いて成形してできる医療用の材料です。
脱脂綿を扱う会社として専売特許だったという壮一郎さんの祖父の時代から、その後薬局で販売する薬品やおむつなどの道具を全て扱う卸売をすることで同社は販路を拡大してきました。しかし、父である庸一郎さんの時代になるとドラッグストアのチェーンが台頭し、低価格で販売される製品が増え、価格競争の中で経営状況も厳しいものになっていきました。
そこで、庸一郎さんが注目したのが『葬儀』でした。以降は、葬儀業のプロがご遺体処置の際に使用する用品の提供をするようになり、経営が回復していきました。今では、葬儀業においてご遺体処置の商品全般を扱う、全国でも唯一の会社へと成長しています。
葬儀屋さんは、職人のように丁寧に処置を行います。そのため、処置に使用する脱脂綿の厚さや触り心地、伸びる量へのこだわりなどがそれぞれあります。イワタ株式会社では、そんなご遺体処置のプロそれぞれのこだわりに応えることができる豊富な商品を提供し続け、高い信頼を得ています。
「亡くなられた方の薬品や道具は、全国規模で当社が関わっているという状態にしていきたいです。『ご遺体処置のAmazonを目指す』と宣言しながら、取り組んでいるところです」
業界でも唯一無二の存在を目指し奮闘する壮一郎さんは、入社後に最初に大きな取り組みをしたのが非常に思い出深かったと振り返ります。それは、故人のご遺体をお湯につけて洗浄する湯灌(ゆかん)という儀式に使用する際の道具セットを企画したときのこと。
脱脂綿を提供する会社としてのこだわりもあり、父の庸一郎さんは脱脂綿以外の商品を含めて販売することに当時は少々抵抗を感じていて、議論が絶えなかったのだそう。そして壮一郎さんは、道具セットを生み出すためにケースや脱脂綿以外の道具をどこから仕入れ、どれくらい利益を出していくのか原価計算しながら適するものを探すのに苦労したと言います。
「ITや人材広告、金融など全く異なる業界で経験をしてきた私にとって、最初は『湯灌とは何か?』というご遺体処置の儀式を理解するところからのスタートだったので大変でした」
「人が亡くなることは避けられないこと。それならば、少しでも悲しみを減らすことができるということに貢献したいと思うんです。世の中になかったものを生み出し、それが何かに貢献できるという点に非常にやりがいを感じています」
そして初めて商品化した『湯灌セット』は、業界でも唯一のセットとなっただけではなく、脱脂綿以外の商品やラベル制作などに至るまで、すべて墨田区内の企業同士の連携によって生み出されたという特徴があります。
「墨田区には町工場がたくさんあるので、メーカーが多いんですよね。だから、自社の商品企画の悩みごとは全て区内にある中小企業で解決することができます。容器を製造する会社や印刷会社など、オール墨田でつくられた商品なんです。地元の中だけで完結することができるというのは非常に魅力的な点ですね」
自社だけでは解決できなかったことも、区内にざまざまな分野の製造のプロたちが集結していることで、やりたかったことをカタチにしていける墨田という地域の魅力を知ることができる商品です。そんな墨田区だからこそ、イワタ株式会社はこの地で挑戦をし続けることができているのでしょう。
今回、イワタ株式会社で募集するのは、さらに自社商品を拡げていくための営業担当。商品のサンプルなどを持ってお客さまの元へ伺うため、自動車運転免許を保有していることが必須となります。
特徴的なのは、営業が未経験の方でも挑戦しやすい環境にあること。
現在活躍している営業メンバーは、塾講師や飲食店の店員をしていた方など他業界から挑戦をしている人たちです。
未経験の方でも、積極的に採用している理由はどこにあるのでしょうか。
「営業は経験をしていくとそれぞれ自分の営業スタイルができ上がっていきます。もちろん営業経験者の方は、自分の築いてきたものを活かしていただくことは歓迎です。一方で、未経験の方は営業スタイルが確立されていないからこそ、さまざまな視点から営業を見ることができたり、自社の営業内容を吸収しやすいと思っています」
入社後まずは試用期間を設けて活動がスタートしていきますが、いきなり一人で営業をすることはなく、未経験の方も心強いサポートがあります。専務や先輩社員に同行して、営業の現場ではどのようなやりとりがあるのかを日々学んでいきます。
「ノルマは特に設けません。また、基本的には定時である17時に退社しています。もちろん忙しい時期はありますが、普段から夜遅くまで残業をしていても、決して効率がよい仕事ができないですし、身体も疲弊してしまいます。社員のみなさんには、とにかくプライベートの時間も大切にしてもらいたい。だから、会社として定時退社をする働きかけをしています」
営業と聞くと、ノルマや電話アポイント、飛び込み営業など、常にプレッシャーのある環境で厳しい職種という印象を抱いている人もいるかもしれません。しかし、この会社は未経験でもじっくりと学びながら、自分らしく営業に挑戦できる環境があります。
実際に現場で活躍中の営業担当の社員の人たちは、会社や営業の仕事がどう見えているのでしょうか。
「みんなで声を掛け合って、誰かが大変なときにも互いに助け合おうとする精神があって、会社内の雰囲気はとても良いと思います。知識や営業としての動き方がわからない人でも、働きやすい環境だと思います」
そう話してくれたのは、元飲食業界にいたという女性社員。営業の経験がなかった彼女は、当初未経験の自分が本当にできるのかと身構えていたのだそう。
「ノルマがあって毎日残業して大変な職種というイメージでした。ところが、イワタに入社してみると、営業経験豊富な専務に同行して、営業の流れを一から教えていただいたり、しっかり休日などのプライベートな時間を大切にできるよう気にかけてくれるので、ありがたいなと思っていますし、スケジュールや段取りも自分でできるようになっていく点にも魅力を感じています」
「それに普段から相談しやすい環境があるなと感じていて、仕事の話もプライベートの話も腹を割って話しができるのは嬉しいですし、専務には最初に営業を教えていただいていたのもあり、思わずいろいろ話しちゃいますね(笑)」
楽しそうに話す女性社員と、隣で冗談を交えながら話す壮一郎さん。二人の和気あいあいとした雰囲気に、社内のメンバー同士コミュニケーションが良好であると感じます。
営業の仕事は、お客さまの元へ出向くことだけではありません。仕事につながることであれば、挑戦したいことにも可能な限り応えてくれる前向きで柔軟な考えを持っているのが、この会社の特徴のひとつでもあります。
女性社員も手を挙げて挑戦した一人です。
彼女は、学生時代にイラストの専門学校に通いアナログでの描き方を学んでいた経験がありました。その経験を仕事に活かしつつ、デジタルのデザインにも興味があったことで仕事においてチラシなどのデザインに挑戦したいという想いを抱き、自らチラシ制作を申し出てくれたと壮一郎さんは語ります。
「彼女がデザイン専用ソフトを使ってデザインをしてみたいと新たなことを習得しようとしている想いに何とか応えたかったんです。当社においても事業につながる取り組みを考えてくれていることに対しては『よし、やってみよう』と言える環境をつくりたいと思っていたので、会社としてデザイン専用のソフトを購入して、実際にチラシを作ってもらいました」
「やってみよう」という壮一郎さんの一言、そして会社の後押しがあったからこそ、営業のみの仕事にとどまらず、自分の能力を高めたり挑戦できるというのは、仕事へのやりがいやモチベーションにつながっていきます。
「学んだことが仕事に活かせるならやってみようよと、個人の想いも尊重して応援してくれるのは嬉しいです」
コミュニケーションをとる様子や女性社員のエピソードからは、社員一人ひとりを大切にしているイワタの社風を伺い知ることができます。
営業担当の仲間の募集にあたって、どんな方を求めているか壮一郎さんにお尋ねしました。
「営業を通してさまざまな方にお会いしたり、調整を行っていきますので、自らが楽しみながら考え行動する人にぜひ入社してほしいですね。また、理想だけではなく毎日の積み重ねを大切にできる誠実な人、人に興味関心を抱き自分のことを語れる人を求めています」
困難なこと、挑戦したいことがあったとき、自らが責任を持って切り開いていくことが大切なときもあります。一方で、同僚や会社のように人や組織がきっかけを作ってくれたことで、自分が次への一歩を踏み出していけることもあります。
イワタ株式会社は、どんな困難な状況でも決して諦めず、常に挑戦し続けてきた会社です。挑戦する側の気持ちがわかるからこそ、誰かの想いや行動に応えようとする会社の風土があります。
営業という仕事を通して、自分らしく挑戦をしてみてほしいと思います。