わかりやすいを表現する、プロフェッショナル インクデザイン株式会社
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ご応募ありがとうございました。
『何よりもデザインが好き』という人に、ぴったりのデザイン会社があります。
インクデザイン株式会社は、錦糸町駅から徒歩10分程、墨田区亀沢で印刷会社が運営するco-lab墨田亀沢:re-printingというシェアオフィスに入居しています。
わかりやすく、おもしろく。をデザインのコンセプトにし、デザインの力で会社と社会をつなぎ、上場企業のIRコミュニケーションを中心にコーポレートコミュニケーションをデザインでサポートする会社です。雑誌や広告、パッケージデザインは積極的に行うことはありません。
ビジネスや事業を、わかりやすく・おもしろく表現するプロフェッショナル集団。お客さまが伝えたいことを、紙やWeb、動画などさまざまな形で、見える化しています。
設立から約7年程は、代理店からの下請け仕事が多かったと振り返るのは、代表取締役の鈴木潤さん。近年は直接の取引きも増え、さまざまな企業から資料制作や自社の取り組みを可視化する依頼を、企業から直接請け負うことも増えました。
今では、スタートアップや中小企業、上場企業まで多数の取引先を抱えるデザイン会社へと成長し、2022年9月には創業10年目を迎えました。ここ数年、仲間が徐々に増えてきましたが業務拡張につき、また新たにデザイナーを募集することになりました。
早速ですが、今後どのようなことを目指し、デザインを通してどんな未来をつくっていこうとしているのか。お聞きしてみます。
「クリエイティブは、誰もができること。子どもから大人まで気軽にデザインに触れて欲しいと思っています」
近年インフォグラフィックやパワーポイントによる資料づくりのサービスにおける、わかりやすいデザインが評判を呼び、さまざま企業から紙やWeb、動画などの制作依頼が舞い込んでいるのだそう。
この会社には営業と呼ばれる担当者はいません。
その代わり、自社のコーポレートサイトでブログを強化するなどして、自社のあり方やデザインの考え方の発信に注力したことで、問い合わせが増加していきました。現在、新規の問い合わせは、コーポレートサイトのお問い合わせフォームから寄せられる連絡が大半なのだそうです。
それでは、新しい仲間を採用する際に、大切にしている視点はどんな点でしょうか。
「一人ひとりが何をやりたいのかということを重視します。当社はIRなどのコーポレート資料などに特化した制作というニッチな領域で仕事をしています。最初からコーポレートツールを作りたいと希望する方はそんなに多くないと思っています。スキルの有無よりも、何をやりたいのか、何のために作りたいのかという思いを重視しているんです」
「デザイナーには、多くの人が見ている景色とは違うものが見えていると思っています。それをデザインとしてアウトプットすることで価値を得られる仕事です。僕たちデザイナーの価値は、考え方だと思っています。自分たちデザイナーは社会をどうしていきたいのか、ということを考えていかなければいけないのではないかなと思っています」
インクデザインが得意とするコーポレートツール制作などは『わかりやすさ』が重要なポイントです。クライアントの株主や投資家向けの資料をつくることが多いので、わかりやすさをデザインで表現し、短時間で伝えたいことが伝わるようにし、読み手の理解コストを下げるということに貢献します。
それを実現するためには、インプットとアウトプットの反復をすることが大切だと、鈴木さんは言います。
この会社で働くデザイナーは、オールマイティに取り組む必要があります。実務としてのデザイン作業だけでなく、新規サービスの構築やクライアントへのヒアリング、提案など、クライアントワークもおこないます。
それに、アシスタントとして下積みのようなステップや手取り足取り教える研修のような期間は設けておらず、入社後はできる制作を案件として受け持ちます。最初は先輩社員もサポートに入りますが、基本的に一人のデザイナーとして取り組んでいくことになります。そこに、業界の経験、未経験は関係ありません。
デザインのアウトプットに注力したい人にとっては、タスクフルにならないかと不安を覚える人もいるかもしれません。しかし、鈴木さんがマルチなデザイナーを求めるのは、デザイナーの今後を見据えているからです。たとえ会社がなくなったとしても、一人ひとりが持続的に活動できるクリエイターであってほしいという願いがあります。
「クライアントとのコミュニケーションから制作まで、幅広く対応するのは難しいと思われるかもしれませんが、人間は不思議なもので次第に慣れていくんですよね(笑)。もちろん経営者として、社会保障や福利厚生などを整備し、社員であることの安心感を与えることは提供しなければならないと思っています」
「一方で、あまり会社に対する帰属意識を強く持たずに取り組んでほしいという思いもあって。僕自身が実感してきたことでもありますが、営業もディレクションも幅広く対応できるようになっておくことで、今後の自分の助けになるはずです」
今後、この会社が目指したいデザインとはどのようなものでしょうか?
「2020年頃、新型コロナウィルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令され、世の中が大変な状況に陥りました。そんな時にSNSやインターネット上では、人々が罵倒し合うようなコメントを見かける機会がありました。それまでの僕は、デザインというものは伝えることが正義だと思っていたのですが、誰かが誰かを傷つけるような状況が起こっているのを見て、伝わっちゃいけないこともあると気づかされたんです」
「だからこそ、自分たちデザイナーが社会をどうしたいのかを考えて、さまざまな声を解釈して伝える必要があると思うようになりました。世の中を滑らかにする、潤いをもたらすといった潤滑油のような役割を果たすデザインであるというのが理想です」
創業から10年が経ち、今後さらに上流を目指していきたいと、鈴木さんは気持ちを新たにしています。
「言われたことだけができるデザイナーではなく、デザインの仕事が発生する場所、つまり源流となる会社さまとの接点をより多く持っていきたいという思いがあります。それぞれの会社の考え方やルール、ガイドラインなどの知見を深めたもの、学んだことはしっかりとデザインに反映させていきたいと思っています」
「僕たちは決して主役ではなく、デザインによってサポートすることやアドバイスをする役割を担っています。取引先を見て仕事をするのではなく、取引先の目指す方向と一緒に動く仕事をしていきたいと思っています」
鈴木さんをはじめ、インクデザインのあり方に共感を覚えて入社した、2人のスタッフにもお話を聞きました。入社まもない長谷川さんと常松さんは共に、『すみだの仕事』を見て応募してくれました。
入社から約4ヶ月という長谷川さんは、保育関係の仕事を経て、業界の実務経験なしのデザイナーとして、この会社に仲間入りをしました。
「小さい頃から絵を描くことが好きでした。仕事以外の時間で友人たちからイラストを描いてほしい、チラシを作ってほしいと要望を受けることも増えてきて、これまでやってきたことを活かしたいという思いがあって、デザイナーとして挑戦してみたいと思ったんです」
仕事としての実務経験がなかった長谷川さんは、未経験者でも可能な求人募集を探す中で、インクデザインの募集が目に留まったと言います。
「インターネット検索で20ページ以上は見ていたと思います(笑)。その中で『すみだの仕事』の求人を見つけた時に、未経験でもデザインが好きでつくっている人であれば大歓迎という点にひかれました」
「コーポレートサイトを見ても会社の雰囲気があたたかい印象で、先輩たちのありのままの感じが伝わってきて。楽しくデザインできると思って応募したんです」
いろんなことに興味関心を持っているという長谷川さん。
写真や動画の撮影もイラストも挑戦したいという意気込みを持って入社しました。現在は印刷物の制作やWEBサイトに掲載するバナー作成、画像デザイン、ときには会社案内の冊子制作に必要な写真の撮影をすることもあるそうです。
今後を見越して、インクデザインが提携しているスクール形式の外部研修で、HTMLやCSSといったコーディングの基礎知識も学んでいて、ここでのデザインの仕事は日々充実していると話します。
「入社まではすべて自己流でのデザインでしたが、紙の印刷物の制作においては文字の位置を数値で合わせたり、文字の大きさも数値で決めたりと基礎的な部分からできるところが少しずつ増えてきました」
「文字の大きさや配置の一つひとつによって、印象が変わります。先輩デザイナーたちがこれまでいかに細部にわたるところまで与える印象を考えてデザインしてきたのか、ということを肌で感じながら仕事に取り組んでいます」
今はまだお客さまと直接のやりとりは発生していませんが、まずはやってみようと、仕事を任されていることにやりがいを感じて取り組めているそうです。
技術的な課題については、自ら調べて実際に作ってみるなど、能動的に動くことで得られているものも大きいと言います。
「代表の潤さんは、新しいものを知ろうとすることや自分たちを尊重して助言をしてくれ、1人のビジネスマンとして接してもらえるのが嬉しいです」
「写真や動画の撮影もしたいし、イラストも描きたいといういろんなことに取り組みたい気持ちがありますが、まずはグラフィックデザインの基礎を固めていきたいと思っています」
好きなデザインに携わることができ、めきめきとデザイナーとして成長中です。入社わずか4ヶ月ですでにさまざまな仕事に取り組む中での実感をもとに、どんな人なら長谷川さんのように楽しみながら働けそうかを聞いてみました。
「最初は、教えてもらいながら指示通りに動くオペレーターとしてスタートします。自分で考えてデザインすることもあるので、指示待ちになるのではなく、自分なりに動いてみることが大事だなと感じています」
「デザインが好きとかデザインツールなどの操作が楽しいと思える人にはマッチしているんじゃないかなと思います。また、純粋な気持ちでやりたいことに取り組もうとする人も向いているように感じます」
もう1人、2022年12月に入社した常松さんにもお話を聞いてみました。
常松さんはエンジニアや雑貨業界の営業の仕事をするなど、多様な経験の持ち主。
デザインの仕事に携わりたいという気持ちから、コロナ禍で前職の仕事を辞め、デザインスクールに通ってWebデザインを学んだのちに、『すみだの仕事』が縁でインクデザインに入社をしました。長谷川さんと同じく、デザインの実務は未経験での入社です。
「わたしは、転職をするにあたって、それぞれの企業の採用に関するページをよく読んでいました。インクデザインの求人を見かけ、会社名で調べたコーポレートサイトには、ブログの中で社長の考え方や姿勢が詳細に書かれていて、自分の想いを純粋に書いているということが伝わってきました」
どこに向かっていきたいのか、ということが明確にブログで示されていたことで、入社後の社内のイメージが沸いてきたという常松さん。
インクデザインとして、一つひとつの考え方を丁寧に発信している姿勢に、共感を覚えたのだと言います。
「目の前の仕事を、やらされるという感じは全くないと思ったんです。『すみだの仕事』に書かれていた先輩社員の言葉も読んでいて、いろんなことにチャレンジができそうだと感じました。たとえ今できないことがあっても、頑張りたいし、この会社なら頑張れると思ったんです」
現在、WEBサイトの改修作業の担当をしているという常松さんは、デスクトップ版からモバイル版へのレスポンシブ対応などの作業を試行錯誤しながら、日々を過ごしています。
「WEBデザインのスクールで学ぶ中では、モバイル中心のデザインを学んできました。でも、インクデザインではさまざまな企業のデスクトップ版のサイトをつくるのですが、構成を考えながらつくるところが楽しいです」
常松さんは、サイト制作には欠かせないコーディング作業を担当しています。
WEBデザイナーがコーディングする視点を持っていると、デザインしたものがどのようにサイト内に反映されるのかをイメージすることができるようになります。
「デザインをWEBで表現するための技術的な手段や方法がわからない場合は、似たような構成のものを自分で探し、そのソースコードを活かしながら制作していくといったことをしながら、少しずつ習得をしています。パズルみたいな感じで、わたしは結構好きなんです」
「WEBも紙の制作物も、どれもが限られたスペースにお客さまが伝えたいことを収める難しさはありますが、WEBをベースにさまざまな媒体でデザインに挑戦していきたいです。それができる環境がここにはあるのでありがたいです」
先々には、デザインに注力できるような力をつけていきたいと意気込みを話す常松さん。最後にこの会社の魅力を話してくれました。
「組織の中でのやりづらさなどは感じません。むしろやってみたいことや思いを伝えられる環境があるし、未経験でもやりやすい雰囲気があります。自らの力で乗り越えることもたくさんありますが、自分の居場所を探したいと思っている人にとっては、魅力的な職場だと思います」
お客さまの想いに向き合い、デザインを通してわかりやすさを追求するインクデザイン。
デザインに対するストイックさはありながらも、働いている人たちはデザインを楽しんでいることが伝わってきます。デザインをすることが好きで、プロフェッショナルとしてアウトプットやチャレンジを続けていきたい人に、ぜひ応募してほしいです。
文章:草野 明日香
写真:Kanako Nakamura
編集:のしごと