2023.05.31(水)

悲しみに寄り添うプロたちの道具 イワタ株式会社

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ご応募ありがとうございました。

イワタ株式会社

大切な人が亡くなったら、どんな見送り方をしたいですか?

故人を弔う気持ちを尊重して行われる葬儀は、葬儀屋だけではなく花屋や仕出し屋など、さまざまな人たちのサポートによって執り行われます。

その中に、ご遺体の洗髪や洗顔、体の洗浄をしてきれいにした後、メイクや装束などの着付け、納棺を行う、湯灌師や納棺師といったプロフェッショナルが関わります。

故人が少しでも生前に近い姿を取り戻せるよう、ご遺体処置をする『エンゼルケア』と呼ばれる処置があります。

イワタ株式会社

JR平井駅からバスで10分ほど。住宅地の中にあるイワタ株式会社は、1938年(昭和13年)の創業以来、エンゼルケアのプロなどが使用する葬儀用の処置用品・葬儀用医療用品・工業薬品の製造販売をしてきました。

2021年に墨田区立花から江戸川区平井に本社を移転し、業務拡大を続けています。

本社は、ニューヨーク・ブルックリンをイメージしてつくられたカフェのような落ち着いた空間で、パート従業員を含め約20人のスタッフが仕事にあたっています。

イワタ株式会社

今回、イワタでは新たに営業職と内勤職の営業アシスタントを募集することになりました。

人の最期に向き合う会社では、どのような人たちが働いているのでしょうか。

「いずれ人は亡くなります。私たちは亡くなった人を、生前の元気だった姿に戻すお手伝いをすることで悲しみを減らすお手伝いをしています。会社のロゴにある砂時計は、悲しみを笑顔に変えるという逆の価値観を提供する弊社事業を、砂時計をひっくり返す動作で表現しています。またピンチをチャンスに変えるという逆の思考を持つという意味も込められています」

イワタ株式会社

そう話すのは、3代目の岩田壮一郎さんです。

岩田さんは、2019年にお父さんの後を継いでから『葬儀業界のAmazonを目指す』と目標を掲げ、事業を推進してきました。

「お客さまのご要望は、基本的に断らないことをモットーにしています。当社として何ができるのかを徹底的に考えて、商品を販売しています」

岩田さんの祖父が脱脂綿を扱う会社として創業したイワタは、薬局で販売する薬品やおむつなどの道具を扱う卸売によって販路拡大をしてきました。

そして、先代のお父さんが脱脂綿を多く使用する『葬儀』の世界に活路を見出したことで、ご遺体処置のプロが扱う商品を展開するようになっていきました。

イワタ株式会社

葬儀業に携わる人たちは、故人一人ひとりの最期の処置を丁寧に行います。そのため、脱脂綿の厚さや触り心地、伸びやすさといったこだわりを持っています。

そんなこだわりに対する要望に応え続けてきたことで、プロたちから脱脂綿以外の用品について相談を受けるようになっていきました。自社で取り扱いのなかったものは新たに開発をし、葬儀業界では全国で唯一のご遺体処置の商品全般を扱う会社へと成長を遂げました。

イワタは、全国各地で500社程の会社との取引きと、年間で20から30種類もの新商品の販売を、社員7名のほかパートスタッフと共に行っています。

「これまでエンゼルケアに使われる道具は、ドラッグストアで購入されたり、既製品を改良したりして使用していることが大半でした。納棺師さんたちからあったらいいのにというニーズを聞き、当社で商品化しています」

イワタ株式会社

さまざまな商品を展開するようになり、取引先から「遺族に喜んでいただけるサービスに注力できるようになった」と言った、嬉しい言葉や反応をもらえるようになってきたと話します。

最初にリリースしたご遺体処置に使用する除菌消臭剤「タイトスクラム」について、こんな出来事があったそうです。

「山口県の葬儀社を訪問した際、『丁寧な対応をしてくれたイワタさんのおかげで今がある』と言ってくださったんです。詳しく聞くと、コロナ禍で除菌スプレーや除菌剤が不足していたとき、地域住民のためにと当社のタイトスクラムを無料配布したそうです」

「その取り組みが地元のマスコミに取り上げられ、立ち上げたばかりの葬儀社のことを地元住民が知るきっかけになり、葬儀に関する相談をしてもらえるようになったと話してくれました。世の中で除菌剤が不足していた中、商品を提供し続けたことで、結果として葬儀社の方に喜んでいただけた。こうした声は励みになります」

イワタ株式会社

岩田さんは、人事系コンサルタントや戦略コンサルタントなどとも連携して、会社の未来について言語化し、ブランディングや社員のモチベーションアップにつながる施策にも力を入れています。

例えば、以前のオフィスがあった墨田区でのネットワークを活かし、墨田区のデザイン会社による資料作りのノウハウを知るセミナーを実施しました。

「パワーポイントの使い方やデザイナーが意識しているポイントを知ることで、よりお客さまに届く資料作成につながっていけばいいなと思っています」

この会社を求めるお客さまの要望に応え続けるために、社員のスキルアップに向けた取り組みにも積極的です。

「葬儀業界において、悲しみを減らすということには、ブレずに取り組んでいきたいと思っています。そのためにも、寄せられるご意見や不安に徹底的に向き合い、どうやったらできるかという思考で、葬儀業界の商品やサービスをアップデートさせ、使いやすく、効率的でいてクオリティの高いものをご提供していきたいと考えています」

「当社には、9つのコアバリューがあります。9つすべてではなくとも、共感して一緒に取り組んでくれる方だと嬉しいですね」

イワタ株式会社

イワタでは、グループ面接や個別面接時などで何かしらの課題を出しているのだそうです。常に課題を見つけ、解決策を思考していくスタイルを理解してもらうと共に、正解・不正解以上に、解決したいと能動的に挑む人と仕事をしたいと考えているからです。

このようにお客さまの課題を解決し、会社の価値を高めていける意見や取り組みは、積極的に採り入れていく風土があります。

そんな社員の声から生まれたのが、2023年度にさらなる事業拡大に向けて注力しているペットのエンゼルケア商品事業。さらに、業界向けSNSの立ち上げをするなどして輪を広げる活動をしながら、葬儀業界のプロが求める唯一無二の会社を目指しています。

それでは、ペットのエンゼルケア商品事業で、開発リーダーも務める入社2年目、営業アシスタントのNさんに担当の仕事について、お話を伺ってみます。

「イワタは、業界の中でも先進的な取り組みをしようという気概があって、猪突猛進というイメージです(笑)。とても濃い一年目を過ごしたと思っています」

Nさんは、会社の内々定通知後にインターンとして仕事に携わったのち、社員として入社しました。

大学時代に終末ケア病棟に入院していた祖母を亡くし、その際に看護師の処置が粗雑だったことにショックを受けた体験から、葬儀業界に興味を抱いたのだと言います。

「遺体に対面したとき、鼻水が出たままだったり、髪の毛がボサボサの状態のままだったりしていて、祖母の最期なのになぜきれいにしてくれないのだろうと、悲しい気持ちになったのを覚えています。それから葬儀業界に興味を持ちました」

涙する遺族を前にする辛さから躊躇もしていたNさんですが、葬儀に携わる会社や人に貢献することで、ご遺族の悲しみを軽減できる点を魅力に感じ、入社を決めたそうです。

「営業アシスタントとして、営業担当者たちが動きやすいようにサポートをするのが私の仕事です。資料作りはもちろん、新商品の開発や販促活動も営業担当者が担っています。チラシ作成やカタログ作成もしますし、新商品の発売時にはコミュニケーションが取りきれていないお客さまをリスト化してフォローアップをしたり、試算表を作って価格設定の素案をつくることもあります」

営業アシスタントは、基本的には内勤ですが、取引先に電話をかけるなど社外の方ともコミュニケーションをとります。業務範囲が幅広いので、一つの業務を黙々と取り組みたいという人よりも、どんな作業も柔軟に対応しながら自分の作業領域を広げていきたいと考える人には、マッチするようです。

イワタ株式会社

新規事業であるペットのエンゼルケア商品事業の開発リーダーとしても活躍しています。

「採用試験では、いくつか課題が出されたのですが、そこで私が提案したのがペットのエンゼルケアセットを開発するというものでした」

「葬儀について調べるうちに、ペット葬儀の存在を知りました。人の葬儀とは異なり、飼い主が火葬前にすべて準備しなければならないということを知りました。ペットだって大切な家族の一員のはずで、大事な家族が亡くなったときに、サッと準備ってできるのだろうか?と、疑問を抱いたんです。イワタの経験を活かせば、すべてのセットを準備できると考え、ペットのエンゼルケアセットの開発・販売を提案したんです」

日本の中学生以下の人口よりもペット数のほうが多い現状から、ペットの葬儀需要も高まっていくと考えたこの発想に、代表の岩田さんが新たな可能性を感じ、Nさんを採用すると共に、事業化に向けてリーダーに抜擢しました。

「昔から『こうだったらいいのに』とあれやこれやと妄想を膨らませることが好きだったので、カタチにできる機会をもらえたことは嬉しかったです」

ペットの葬儀社にインタビューをすることから始め、ペット葬儀のニーズを徹底して追求する中で、少しずつセットにする商品のカタチが見えてきました。

イワタ株式会社

ペット専用のエンゼルケアセットには、主力商品であるご遺体処置用の除菌消臭剤『タイトスクラム』を活かした給水シーツ、獣臭や腐敗臭を除去する消臭除菌剤、保湿・抗菌・防腐力のあるクリーム、体や目元を拭く綿棒、手袋などが入る予定です。

「特にニーズが多かったのは、納棺時に使用する装飾品を求める声でした。動物好きに有名な『虹の橋』という詩があります。愛する動物と別れても虹の橋のたもとで再会し、飼い主と一緒に天国へ歩いてゆくという物語で、飼い主さんたちを支えるすてきな詩だと思いました。その虹をイメージし、5色の手づくりの脱脂綿のお花を装飾品としてご用意しました」

「ペットが亡くなった後の処置を飼い主さんが後悔することのないよう、少しでもこのエンゼルケアセットがうまく活用されていったら嬉しいです」

商品の開発にはさまざまな苦労が伴いますが、代表の岩田さんをはじめ、先輩社員や他のスタッフにも意見やアドバイスをもらいながら、試行錯誤しながら新商品の販売がまもなく実現されようとしています。

そんなNさんから見て、どんな人がこの会社には合っていると思いますか?

「オンとオフの切り替えが上手な人たちが多いなと思います。仕事ではとても真面目に一生懸命に取り組むけど、オフになるとすごく無邪気な人も多くて。残業もほとんどなくて、仕事とプライベートを分けたい人にとっては、メリハリのあるよい環境です」

「営業チームや会社のために自分が何をすべきかと考えていくと、自然とできる仕事は生まれていくと思うんです。自分で考えて作り上げていこうと率先して動きたいという人には、合っているのではないかなと感じます」

イワタ株式会社

続いてお話を伺った岩木さんも、入社2年目ですが、大学時代に2年間のインターンをした後に入社しているので、業務経験としては4年目になります。現在は、営業を担当されています。

「この会社に入社したのは、少子高齢化が加速する中で、葬儀業界の需要はより高まると実感したこと。そして、先輩社員やスタッフの方たちが、最初は分からないことだらけの私に丁寧に指導をしてくれたり、優しく接してくれたりして、一人ひとりの人柄に魅力を感じたことです。そんな人たちが集まる雰囲気の会社っていいなと思って、最終的にここで働くことを決めました」

営業はエリア担当制で、岩木さんは比較的遠方の取引先を担当しています。少し前には5日間の出張で九州エリアの取引先を訪問してきたそうです。

「事前にアポイントをとってお伺いすることもありますが、葬儀業界の特性上、予定していた日に葬儀の対応が必要になることもあります。そのため、平日は代理店様のところへ訪問しながら、当日の電話によって予定が決まるということもあります。ふんわりと予定は決めておいて、当日に臨機応変に動けるよう心掛けています」

営業業務はどのように進んでいくのか、もう少し詳しく教えてください。

「営業のスケジュールの組み立て方は、基本的に自由です。1年間の営業計画を立て、毎月やることをあらかじめ社長に共有しつつ、大枠はチームメンバーと一緒に決め、それに沿って行動します。ただし、スケジュールのフォーマットのようなものはないので、自分なりの戦略とスケジュール管理が必要になります」

営業担当は、自分で組み立てて進めていく必要がありますが、社内ではLINEや顧客管理システムツールを用いて情報共有をすると共に、社内ミーティングの機会をうまく活用しながら、円滑な社内コミュニケーションを図りながら進めています。

「ひとつのことに集中した仕事をしたいという方よりも、修正ポイントを見つけながら、周囲とうまくコミュニケーションをとって進めていきたい人には向いているのではないでしょうか。いろんな経験をしたいという人にはマッチしていると思います」

岩木さんは、採用の仕事も担当しています。

「就職活動時は、人材系の会社にも興味関心があったので、ここでは採用も担当しています。前例もない状態で、引き継ぎできる社内のナレッジもなかった中で、社長や社員に協力してもらいながら説明会を実施したり、新卒採用エージェントとも試行錯誤をしながら、採用活動をしています」

Nさんの同様に、岩木さんも自身が興味あった人材採用について担当を任されています。このように、自社の強みと一人ひとりの社員の興味や関心を活かした担当割りがされているので、社員たちは仕事にやりがいを見出して取り組めている様子が伺えます。

「社長は、第一印象で決めず一人ひとりの思考性を理解しようとしてくれて、自分たちの思いを汲み取った上で話してくれる方です。良い意味で放任してくれますが、何か相談事項があれば一緒に悩んだり、会社としての判断をしてくれます」

イワタ株式会社

葬儀業界で働く上で、大切なことも教えてくれました。

「私たちは、ご遺体処置のプロに商品を提供する会社なので、基本的には担当者の方と話をすることが多いですが、年に1、2回程は直接ご遺体を見る機会があります」

「もちろん辛いと感じたり、ショッキングに思ったりはあると思いますが、こうしたことも大切な仕事のひとつであることを踏まえ、業界に携わることを考えてみてほしいと思います」

最後に、岩木さんがこの会社で目指したい姿をお聞きしました。

「営業としては、お客さまにとって何かあれば相談相手として、思い出していただける存在になりたいです。そして、北海道から沖縄まで、私たちの商品が行き渡り、少しでも多くの取引先の手助けができるようにしていきたいです」

「採用業務においては、単に会社の規模を大きくするということではなく、優秀な人材を獲得するために見極められる力をつけていきたい。だからこそ、まずは自分自身も必要とされる優秀な人材へとさらに成長したいと思います」

これからもさまざまな取り組みで試行錯誤しながら、葬儀業界のプロが扱う道具を提供する唯一無二の会社を目指す、イワタ。

この会社で働く皆さんとともに、多くの方の悲しみを軽減するお手伝いをしてみてください。

文章:草野 明日香
写真:Kanako Nakamura
編集:のしごと

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