株式会社島田商店
2015.08.24(月)

きっと良くなる、人も環境も 株式会社島田商店

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ご応募ありがとうございました。

島田商店

一度汚れてしまった、水や空気、土壌を綺麗にするのは容易なことではない。

「環境の悪化を直すのは、薬品しかありません。でも、人は会社次第で変わると思っています。どんなにいい方でも会社がだめだと辞めてしまいます。どんなにできないと思う人でも会社が良ければ、あるところまでは変わってくれると思っています。」

汚染された環境を改善する事業に取り組んでいるのは、創業90年になる『株式会社島田商店』という会社だ。ここで、未来へ会社を残すための様々な新たなチャレンジが始まっている。

今回はここで、水や空気、土壌を綺麗にするための営業スタッフと現場で働く仲間を募集しています。

島田商店

今回お話を聞くために、営業部のある東向島の本社に伺った。
東武スカイツリーライン曳舟駅から徒歩5分ほど歩いたところだ。

会社は大きく分けると、『営業部』『製造部』『配送部』の三つの部門に分けられ、合わせると31人の従業員の方が働いていて、製造部や配送部は東墨田にある第二工場にある。

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会社に入って真っ先に目についたのは、形も色も様々な無数に並ぶダルマ。

島田商店は、墨田区が昔から皮革産業が盛んだったこともあり、皮革塗料やダルマ、まねき猫などの和物関連の原料や着色用塗料を扱うペンキ屋から始まった。今では、日本国内で作られる八割のダルマ塗料はここから提供されている。

しかし、ダルマ需要は年々減り、皮革産業についても鞣す(なめす)という加工作業は、革の独特のにおいが出るため、国内での加工が難しくなり、これらの産業は徐々に衰退していってしまった。

そんな状況の中で、東京では排水を川に流していた時代があり、隅田川や荒川はとても汚れていた。そこに目をつけたのが、二代目社長の嶋田喜行さんだった。

「はじめはモノを仕入れて売るだけでしたが、自ら工場を持つことに決め、『一般環境事業』というものをはじめて、上下水道の水を飲めるようにするとか、排水を綺麗にしてから川や海に流しましょうということを始めました。」

と語るのは、三代目社長である嶋田淳さん。

一般環境事業では、この『水事業』から始まり、その後『空気事業』や『土壌改良』に広がり、今までの事業とは全く違う新しい環境事業がはじまった。

今回は、現社長の嶋田淳さんに詳しくお話を伺った。

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「大きく言うと水や環境を綺麗にして守る仕事をしています。温泉やプールに行くと塩素の臭いがすると思いますが、あれです。こういったところにはものすごい数の大腸菌がいて、それを抑えるために塩素を入れています。キッチンハイターやカビキラーと全く同じもので、ホテルのシーツや飲食店のおしぼりの殺菌や消毒もそうです。」

また、空気事業と土壌改良では、主に自家発電やディーゼル車から排出される光化学スモッグや酸性雨の原因となる窒素酸化物の分解をしたり、汚染された土地を薬品で分解して、元に戻すといったことも手がけている。

「汚染された土壌は、土地を掘り返して水洗いして、薬品で分解します。上の建物は1年ほどで建ちますが、土壌改良には5年くらいかかることもある根気のいる作業です。」

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扱う薬品は、全国に取引先があり、商談の際には全国を飛び回るといったことも多いが、基本的に商社経由での取引となるため飛び込み営業といったものは行っていないそうだ。

「うちは商社さんを通して営業をしているので、これまでは営業が少なくても済んでいましたが、私が社長になったことで外に出られなくなりました。」

「五~六年の目標なんですが、商社部門、製造部門、配送部門をそれぞれ独立させようと思っていて、分社化する中で部門ごとにリーダーシップを取れる方を求めています。そして今後は、個別販売をしていく上でもっと仲間がいるのと、会社全体の若返りを図る必要があると考えています。」

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温泉は、色がついているものは法律上、塩素を入れないといけない。だが、温泉に塩素を使うと温泉の本来持つ色が抜けてしまう。

「この水を安全なものにしてくださいというものが『ニーズ』だとすると、色を抜かないで欲しいというお客様の希望が確定しているものは『ウォンツ』と呼んでいまして、会社としては『ウォンツ』にお答えする会社になろうという理念があります。我々は販売店ではなくてメーカーなんです。新製品を作って売るというのも仕事です。」

このウォンツに答える形で嶋田さんが開発した商品は、温泉の色を抜かずに殺菌ができることが特徴で、乳白色の温泉にも使うことができる。

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また、2012年には墨田区役所が行っているモノづくりコラボレーター企画に参加され、デザイナーとコラボすることで一般家庭向け製品「おもてなしのプロが使う無臭除菌スプレー」が生まれた。

実際、どんな風に開発は行われるのでしょうか?

「開発は本人が中心になって、工場の人に手伝ってもらうような形になります。容器屋さんやデザイナーさんは紹介するので、商品はもちろんパンフレットから自分で作っていってもらうことができます。テストや分析といった専門的なこともありますが、実はボタンを押せばできてしまうので、科学ができないからと恐れる必要はありません。」

この仕事の大変なところは?

「自分はこれをやるために来ましたみたいな人だと、ちょっと厳しいと思います。あとは、環境事業とかってまだ入口なんですね、これから出てくる新製品だったり法律なんかもキャッチアップするのは大変かもしれませんね。僕も研究発表会とかよく行きますし、どんどん参加していってもらいたいですね。」

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嶋田さんは、2015年7月より三代目社長に就任したばかり。
以前は、MBAを取得するためアメリカで勉強していたそうだが、9.11のテロをきっかけに、翌年日本に帰国し島田商店へと入社された。入社後は、製造部に入りその後配送部へ。五年ほど経験を積み営業部へと移った。

「タンクローリーだけは免許がいるのでやっていませんが、それ以外は全部やりました。入社した頃も、誰よりも早く帰ってきてやろうって思ってたし、誰よりもお客さんに好かれてやろうと思ってました。ただでさえ、ぼんぼんって言われてるんです。それを覆したくて努力しましたね。」

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どんな方と働きたいですか?

「全ての部署に共通して求める方は、真面目でガッツのある人。やはり90年やってる会社なので、しゃべるのが苦手でも不器用でもいいので、誠実な方がいいです。」

「若い頃にヤンチャしてた人が、大人になるとすごいことしたりってあると思いますが、そうゆうの求めてるのかもしれないです。売れなくても、無駄足が多くてもいいんです。いきなり出来るわけないので、無理せずゆっくりでいいので成長していってもらえればと思います。」

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「営業に関しては、今あるものをいかに売るかということよりは、お客様の声をきちっと聞けて開発できる。それには科学の力は全くいりません。僕も完全な文系で何も分かりませんでしたが、作ってますし。要はクリエイティブな人ですね。」

「あとは、お客さんと会話ができる人。それは必ずしも内容のある会話である必要はなくて、車の中の会話ができるような方ですね。特に薬品業界はお酒を飲む人が多いので、お客様と遊ぶのが好きな人がいいですね。接待というよりは飲みニケーションが多いです。」

薬品業界には、上下関係というものがほとんどないそうだ。
商社もメーカーもみんな一緒の立場で切磋琢磨する仲間なんだという。

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今、島田商店では、大幅な社内・工場改革も行っている。

「工場の稼働率などの見直しもですが、社員と各部署のリーダーで、『次の島田商店を作ろうプロジェクト』というのをやっていまして、月に一回集まって今必要なものと必要じゃないものを一個一個ピックアップしながら、組織図を作り直しています。組織って1ヶ月ではできないと思うんです。だから時間かけて30年くらい変えなくてもいいものを作ろうとしています。」

その他にも、どういう経緯でこうゆうものを作ってるのか、会社がどこを目指しているのか、自分が今なにをやってるかを理解しながらやってもらいたいという想いから、全体で定期的な会議を行い情報共有にも努めているんだそうだ。

これに合わせて、今まで曖昧だった評価制度なども見直された。

「これまではリーダーは、名前だけだったんです。でも、2年前から評価基準に沿って各部署ごとのリーダーが下を評価し、我々はそれを見るという仕組みに変えました。これは、平等な会社にしようということで、我々は評価しないように敢えてしました。」

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この仕事の魅力は?

「うちはおもしろいと思います!すっごく自由なんで。あれやれ、これやれ、なんて言わないですもん。17時半にはきっちり終わりますし、土日も基本は休みです。でも、すごくやることが多くて、ぜんぜん暇じゃないと思います。」

「それに、我々がいなくなったら困るお客さんっていっぱいいるんです。同業同士もすごく仲がよく、尊重しあってやっているので、同業の仲間とも繋がっていけることも魅力かもしれません。」

今働いている方は、以前はどんな仕事をされていた方が多いですか?

「同業もいますし、工場長がよく行く飲み屋の店員さんだったり、うちに配送で来てる業者さんだったり様々ですね。」

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以前は同業種で働いていたという営業の江尻さんにもお話を伺った。
江尻さんは、入社して6年目。前職ではなかなか意見や提案が通らず、窮屈な環境に疑問を感じている時に、ここならやりたいことができると思い転職されたそうだ。

「当社の売上比率として、民需7割、官需3割ほどとなっています。私の担当範囲は、基本的に役所の案件がほとんどで、需要の掘り起こし、指名の確保、必要に応じてこれまで築いてきた仕様を変更する等があります。特に仕様を変えるだけの根拠になりうる物を提案し、役所側と検討しながら進めていくというのは、ものすごく大変であり、やりがいでもあり、おもしろくもある仕事です。」

「また、現社長、専務が民間営業のほとんどを行っているので、早く現場サイドで営業全般を仕切れるようになりたいと考えています。そして、そのパートナーとなってくれる方を希望しています。」

働く環境などは、前職と比べてどうですか?

「前職は夜遅くまで働くこともよくありましたが、労働時間は短くなりました。朝は早いけど夜も早く終わるので、夜が有効的に使えるのはいいところですね。」

「でも、仕事量は多いので、そこは入社当社はとまどったところでもあります。今までは、自分で仕事を作っていかないといけなかったけど、ここはやらないといけないことが既にすごくありました。でも、18時くらいにはみんな帰ってしまうので、それまでに終わらせるのが大変なんです。一人で残って仕事するのイヤですからね。」

嶋田さんを含めて3名だった営業部は、新しい方を迎えて新体制を目指す。

「新しい方の自分のやれる畑というのは、尊重していきたいと思います。尊重しつつ、今の社長が抱えてる案件だったり、自分が抱えてるものも徐々にお願いできればと考えています。」

江尻さんから見て、嶋田さんはどういう印象ですか?

「バイタリティはものすごくあります。会社を形としてなんとかしたいという想いがものすごく強いし、そこに我々も携われているので、そこはすごくおもしろいです。人間としては、裏表ない人間ですんで、言うことはいいますし、それを引きずらないのでそこはものすごく魅力的。どうしても人間なので間違ったこともありますが、そういった時でも私たちの意見もちゃんと聞いてくれますね。」

取材していても感じていた、嶋田さんのバイタリティ。これはいったいどこから来るんだろう。
嶋田さんに聞いてみた。

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「なんなんでしょうね。分からないです(笑)でも墨田の人たちを見ててですかね。パワーすごいじゃないですか、このままじゃいけないと思いますね。」

墨田区内での交流も多く、毎年工場で行われているバーベキューには、区内の工場の方はもちろん子供から大人までたくさんの近所の方が集まりお互いに刺激し合っているそうだ。

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「これは皮肉って言っているんですが、みんながモラルよくなるとうちは儲からなくなるんです。でも、環境悪化しろとかモラルが低下しろとかは思っていなくて、環境よくするにはどうすればいいのかを常に考えています。」

環境を良くするには、まずは会社を知ってもらうことから。

「こんな仕事をしてる人がいるってことを分かってもらうために、子供の化学教室をやっています。家庭内にあるキッチンハイターなどの薬品は実はうちで作っていて、環境を改善するのにこうゆう風に使われていると子供たちに教えるんです。」

「これは、親御さんたちにも聞いてもらうのもすごく価値があって、漂白剤とかカビ落としで見ると一つの製品ですけど、実は環境をよくするために使われているというのを学んでもらって、会社を理解してもらうことで、環境を良くしてもらいやすい社会を作る。そのきっかけの会社になりたいなと思っています。」

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新しい方を迎えて、今後はどういった方向へ進まれるのでしょうか。

「伝統がある会社なので変わらないのではなくて、伝統がある会社って時折変わっていってるから、振り返ると伝統がある会社になっていただけなので、ペンキ屋が気づくと環境事業やってるのと同じで、今後もどんな形になるか分からないと思っています。」

「全員がリーダーになる可能性がある会社なので、社員自体が発展していき次の世代を作っていけるようになってもらいたいってのが直近の目標ですね。」

90年続く長い歴史ある会社ではあるが、間違いなく新しく変わりはじめているし、変化を感じられる環境だ。そんな会社のこれからを一緒に創っていきたい方、ぜひともチャレンジしてみてください。

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