墨田と筑後の仕事展の見どころ1
『墨田と筑後の仕事展』初めての週末、たくさんの方がわざわざ足を運んでくださいました。ありがとうございました。
お店の正面の窓ガラスに大きく貼らせていただいた、イベントのタイトル。この文字をご覧いただいて足を止めてくださる方も多く、昨日は筑後出身の方がたまたまこちらをご覧いただき、お店の扉を開いてくださいました。
この文字パネルも、墨田区の町工場さんに製作をしていただいた、この地域の仕事の一つです。
店舗のガラスなどに装飾をする方法の一つとして考えられるのが、カッティングシート。当初はその方向で考えて進めていたのですが、ここまで大きなサイズのシートを作るには、予算もそこそこかかってしまうし時間もない。結局、良い解決策が見つからないまま、イベント開催まで1週間を切っていました。
そこで出てきた案が、マスキングカラーという商品。塗った後に綺麗に剥がせる水性塗料で、好きな場所に塗ったり描くことができるというもの。ただ、これを使ってもフリーハンドで書くのは難しいため、厚紙などをこの文字で抜き、型にこの塗料を流し込んで固めようと考え、抜き加工のことならとご相談させていただいたのが、東墨田にある『サトウ化成』さんでした。
サトウ化成の佐藤さんに、この方法をご相談させていただくと、こちらでは考えもしなかった新たな提案を出してくださったのが、吸盤シールというもの。ガラスなどに吸盤のように吸い付いていき、時間が経てば経つほどしっかりとくっつき強度が増していきます。
そして、出来上がったものがこちら。
吸盤のように貼り付く面の反対側、今回で言うと店内から見える側は、両面テープのようなシールになっており、見栄えがあまり良くのと反対の文字になっても見えやすいようにと、薄めの黒いウレタンを貼り付けていただいています。
この黒いウレタンが貼り付けてあることで文字に立体感が生まれ、店内から見てもはっきりと文字が読める優れものです。また、なんと言ってもお店の外からはっきりと読めるので、道路の向こう側を歩く方にもアピールできるのも、大きなポイントです。
また、会場で設置する際の作業も簡単で、設営時間があまりないような会場にももってこいです。
夜になると外からは白く見えていた文字が、今度は黒く見えて雰囲気ががらりと変わり、とても気に入っています。
吸盤シールやウレタンのカットは、カッティングプロッターという機械でカットをするのですが、パソコンで使えるデータさえあれば、あらゆる形状をカットすることができ、今回は150cmで作っていただきましたが、それ以上のサイズでも作ることが可能でさまざまなシーンや用途で活用ができそうです。
また、サトウ化成さんにお願いしたもう一つのポイントは、スピード感。ご相談に伺ったその場ですぐに試作をしてくださり、これで行けると判断をしてから出来上がったのは、なんと2日後。イベント開催の4日前に相談をして、そこからスピーディーに仕上げていただいたおかげで、初日に間に合うことができました。
サトウ化成で、このカッティングプロッターを担当するのは、3年前に入社した小田垣さん。すみだの仕事を見て応募してくださった方で、サイトを経由して入社してくださった方に、こうして仕事をお願いできたことも嬉しいですし、この繋がりがなければ窓ガラスの文字は全く違うものになっていたと思います。ありがとうございました。
墨田と筑後の仕事展は、GW明けまで開催をしております。ぜひ地域の仕事を見にお越しいただければと思います。
企業名 | 有限会社 サトウ化成 |
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住所 | 東京都墨田区東墨田2-14-1 |
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