2017.11.07（火）

年に一度の墨田区工場見学スミファ

毎年墨田区で開催されている工場見学イベント「スミファ」が、2017年も11月25日（土）、26日（日）の二日間で開催されます。今年は、19社の墨田区の工場が参加します。

すみだの仕事でもこれまでに取材をさせていただいた、東日本金属株式会社、石宏製作所、有限会社サトウ化成、有限会社チバプラス、株式会社東北紙業社、株式会社浜野製作所、オレンジトーキョー株式会社の7社が参加されていますが、墨田区の町工場に初めて訪れたのは、このスミファが最初のきっかけでした。

その頃からずっとスミファに参加されている工場もありますし、新しく加わったところもあり、初めて参加される方はもちろん、以前参加したことがある方もきっと新しい発見や驚きがあるイベントになると思います。

当日は、各工場の持つ特徴や職人さんの技術を使った、趣向を凝らしたワークショップやツアーが開催されるだけでなく、普段はなかなか見ることができない貴重な製造の現場を見ることができるまたとない機会です。工場の方も一般の方とはなかなか触れ合う機会がないため、みなさんの参加を本当に楽しみにされています。

世界にも負けない墨田区のものづくり世界、ぜひ自分の目で見て確かめてみてください。

石宏製作所

墨田区の最北端にある石宏製作所は、50年近く手作業にこだわり精密な医療用の鋏（はさみ）を作られています。

スミファでは、25日のみ予約不要で誰でも工場見学が可能な他、オープンファクトリー中は、鋏をひねって、金槌で叩くワークショップを開催。実際に鋏づくりを職人さんから学ぶことができます。

取材記事：一丁に魂を込める手仕事

株式会社東北紙業社

東北紙業社は、墨田区千歳にある打ち抜き加工を行う会社です。ここで抜き加工を施されたPOPや紙製品は全国のお店で使われるものです。

スミファでは、25日にオープンファクトリーを開催。予約不要で誰でも工場の見学が可能です。

取材記事：できないを叶える

株式会社浜野製作所

浜野製作所は、レーザー加工や、金型、精密板金、プレス加工といった多彩な金属加工技術で、医療機器の部品や、半導体関連部品、事務機器関連部品など、さまざまな場面に不可欠な部品を製造しています。

スミファでは、25日にオープンファクトリーを開催。開催中は、手のひらロボットが作れるワークショップの他、12月にオープンを控えたものづくり実験工房 Garage Sumidaの見学会を実施。

取材記事1：みんなでつくる未来
取材記事2：町工場を支える力

有限会社サトウ化成

サトウ化成は、打ち抜き加工を使って製品などを運ぶ際の緩衝材を主に作られています。ウレタン、ポリエチレンフォーム、ゴム、樹脂シート、両面テープ、紙、革といった実にさまざまな素材を加工することが可能です。

スミファでは、25日、26日ともにオープンファクトリーを開催。予約不要で誰でも工場見学ができる他、ウレタン製品を作ったオリジナル製品が作れるワークショップが行われます。

取材記事1：素材が持つ魅力と創造力
取材記事2：膨らむ未知なる可能性

東日本金属株式会社

東日本金属は、鉄・アルミ合金・銅・真鍮などの金属を、融点よりも高い温度で熱し、ドロドロの液体にした後、型に流し込み冷やして固める鋳造と呼ばれる伝統的な加工方法を使い、鋳物製品を作っています。
ここで作られる製品は、スタジオなどで使われる密閉扉の締め付けハンドルやドアのちょうつがい、窓金具など。さらに、近年では歴史的建造物の復元も行われています。

スミファでは、25日、26日ともにオープンファクトリーを開催。予約不要で誰でも工場見学ができる他、アルミ鋳物でフォトフレームが作れるワークショップが行われます。

取材記事1：求む。鋳物職人
取材記事2：鋳物に命を宿す